別メニュー調整のDF伊藤洋輝、照準は「アジア杯」 独で直前も欠場→代表合流「コンディションをしっかり上げていく」

日本代表の伊藤洋輝【写真:Getty Images】
日本代表の伊藤洋輝【写真:Getty Images】

ハムストリング痛で別メニュー調整

 日本代表は12月29日、来年1月1日のタイ戦に向けた2日目のトレーニングを行った。この日は前日、別メニューだったDF伊藤洋輝(シュツットガルト)も最初だけ全体メニューに合流。練習後に取材に応じた。

 伊藤はブンデスリーガ第12節フランクフルト戦でハムストリングを痛めており、リーグ4試合を欠場。日本代表でもまだ全体合流していないことについて「(負傷から)4週ぐらい経って、再発だけは避けながらリスクを負わず徐々に上げられながらやれているので、いいと思います」と語る。

 1月1日のタイ戦への出場は「監督とメディカルと話して決まると思います」と未定であるとした。だが、「まずは自分自身のコンディションをしっかり上げていって、最終的にはやっぱりアジアカップでタイトルを取るために力になれればいいかなと思います」とアジア杯がメインターゲットであることを明らかにした。

 伊藤は左サイドバック(SB)としても左センターバック(CB)としても起用されてきたが、最近は左SBとしての起用が続いている。その点については「チームでもボール持った時だったり守備だったり、いろんなポジション、立ち位置でプレーしたりしているので、試合の状況に応じてできたと思う」と振り返る。

 MF三笘薫(ブライトン)がいない左ウイングには、これまで同様にMF中村敬斗(スタッド・ランス)、MF奥抜侃志(ニュルンベルク)、FW浅野拓磨(ボーフム)など多くの選手が試されることになるだろう。三笘に比べるとほかの選手は伊藤の攻撃参加がより必要になるのではないか。

「やっぱりサポートは意識していて、(11月は浅野)拓磨くんが真ん中でプレーできるような状況も何回か作れていたし、そういった選手によって使い分けて生かせればいいと思います」

 さらに「アジア相手に守備をどう崩すかというところが1つ課題に挙がっていたなかで、11月の2試合とも5点取れて勝利できたのは、アジア杯に向けていい積み重ねができているんじゃないかと思います」とアジア杯に向けて自信を見せた。

「前回、決勝で負けたのですよね。やっぱり今の状況考えても、優勝することをみなさん期待していると思うし、優勝しなきゃいけないチームだと思うので、まずはしっかり優勝したいと思います」

(森雅史 / Masafumi Mori)



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森 雅史

もり・まさふみ/佐賀県出身。週刊専門誌を皮切りにサッカーを専門分野として数多くの雑誌・書籍に携わる。ロングスパンの丁寧な取材とインタビューを得意とし、取材対象も選手やチームスタッフにとどまらず幅広くカバー。2009年に本格的に独立し、11年には朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌で開催された日本代表戦を取材した。「日本蹴球合同会社」の代表を務め、「みんなのごはん」「J論プレミアム」などで連載中。

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