高校サッカー選手権「勢力図」番付予想 青森山田が東日本の“横綱”、西日本のV候補筆頭は?

第102回選手権の出場校を番付風に紹介【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
第102回選手権の出場校を番付風に紹介【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

上位有力校を東日本、西日本から選定し“番付風”に勢力図を独自予想

 第102回全国高校サッカー選手権が12月28日に幕を開ける。来年1月8日に行われる決勝戦を制し、日本一に輝くのは果たしてどの高校か。ここでは上位進出が目される代表校を東日本、西日本から選定。“番付風”に勢力図を独自予想して紹介する。
※攻撃力、守備力、タレント力は5段階評価(最高が五つ星=★★★★★)

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【横綱】

■東日本=青森山田(青森)

攻撃力:★★★★★(5)
守備力:★★★★★(5)
タレント力:★★★★☆(4)

 GK鈴木将永(3年)、DF山本虎(3年)とDF小泉佳絃(3年)の高さと強さを兼ね揃えたセンターバックコンビ、展開力のあるボランチMF芝田怜(3年)、抜群の突破力を持つ左のMF杉本英誉(3年)と右のMF川原良介(3年)の両ワイド、プレミアEAST得点ランキング2位のFW米谷壮史(3年)と個性的な役者揃い。今大会では激戦ゾーンに入ってしまったが、横綱の地位に変わりはない。

■西日本=大津(熊本)

攻撃力:★★★★★(5)
守備力:★★★★☆(4)
タレント力:★★★★★(5)

 プレミアWESTで3試合不戦敗の状況下でありながら、2位に6点差をつけての得点王(20得点)に輝いたMF碇明日麻(3年)を擁する。センターバックからFWまで幅広くこなす碇、プレミアWEST10得点のMF稲田翼(3年)を軸に、多彩なアプローチを見せる攻撃の破壊力は全国トップレベル。守備ラインも将来有望な選手を揃え、攻守のバランスも十分で、間違いなく優勝候補の筆頭だ。

【大関】

■東日本=尚志(福島)

攻撃力:★★★★★(5)
守備力:★★★★☆(4)
タレント力:★★★★★(5)

 プレミアEASTにおいて青森山田と最後の最後まで優勝争いを演じ、勝ち点差2で2位になった実力は本物。守備のうまさが光るボランチMF神田拓人(3年)を中心に、京都サンガF.C.入り内定のMF安斎悠人(3年)、FW網代陽勇(3年)とタレント豊富なアタッカー陣がサイド、中央から多彩なゴールアプローチを見せる。限りなく横綱に近い。

■西日本=静岡学園(静岡)

攻撃力:★★★★★(5)
守備力:★★★★☆(4)
タレント力:★★★★★(5)

 川崎フロンターレ入り内定のFW神田奏真(3年)が最前線でポストプレーをこなし、徳島ヴォルティス入り内定のMF高田優(3年)が卓越した技術とアイデアを見せて攻撃にアクセントを加える。ボランチのMF森﨑澄晴(3年)、右サイドバックのDF野田裕人(2年)など、どのポジションにも技術レベルが高い選手を揃え、どこからでも崩すことができる。尚志同様に限りなく横綱に近い。

【関脇】

■東日本=市立船橋(千葉)

攻撃力:★★★★☆(4)
守備力:★★★★★(5)
タレント力:★★★★★(5)

 GKギマラエス・ニコラス(2年)は抜群の安定感を誇り、185センチのDF五来凌空(3年)と182センチのDF宮川瑛光(3年)の不動のセンターバックコンビはまさに堅守の象徴。そこから多彩なキックを持つボランチのMF太田隼輔(3年)、清水エスパルス入り内定のエースFW郡司璃来(3年)と2年生FW久保原心優の2トップを軸に繰り出す攻撃は強度、精度ともにクオリティー抜群。攻守において穴がないのが今年の市船だ。

■西日本=米子北(鳥取)

攻撃力:★★★★☆(4)
守備力:★★★★★(5)
タレント力:★★★★☆(4)

 とにかく組織的な強度は全国トップクラス。前から連動してプレスを仕掛けることもできれば、強固なブロックを敷いて、要所で身体を張ることができる守備はまさに難攻不落。それでいて攻撃を仕掛けるべき時はリスク覚悟で強度の高いカウンターを全員で仕掛けてくる。どのチームにとっても一番やりにくい相手ではないだろうか。

インターハイVの明秀日立は夏冬連覇も…前回V岡山学芸館の実力も必見

【小結】

■東日本=昌平(埼玉)

攻撃力:★★★★☆(4)
守備力:★★★★☆(4)
タレント力:★★★★★(5)

 藤島崇之前監督から下部組織であるFC LAVIDAの監督であり、藤島前監督の右腕としてコーチを務めて来た村松明人監督が指揮官に就任。LAVIDA出身の選手が多く揃うチームにおいて、チーム力を落とすことなく、さらに結束したチームに仕上がった。MF山口豪太、MF長璃喜ら1年生の注目タレントも揃う。

■西日本=神村学園(鹿児島)

攻撃力:★★★★★(5)
守備力:★★★☆☆(3)
タレント力:★★★★★(5)

 左サイドバックのDF吉永夢希(3年/ベルギー1部ヘンク入り内定)と、左アタッカーのMF名和田我空(2年)のホットラインの破壊力は抜群。彼らのコンビネーションに意識を向けすぎると、中央にはプレミアWEST得点ランキング2位タイのFW西丸道人(3年/ベガルタ仙台入り内定)、1年生MF福島和毅が抜群の動き出しで背後のスペースに飛び出したり、ボールを受けて仕掛けたりと決定的な仕事をこなす。その逆も然りで非常に多彩な攻撃を持つ。

【前頭】

■東日本=明秀日立(茨城)

攻撃力:★★★☆☆(3)
守備力:★★★★☆(4)
タレント力:★★★☆☆(3)

 ずば抜けた守備力を持つDF山本凌(3年)が束ねる最終ラインからのボールを、ボランチのMF吉田裕哉(3年)、インサイドハーフのFW柴田健成(2年)、屈強なフィジカルを誇る前線のターゲットマンFW熊﨑瑛太(3年)が素早くフィニッシュにつなげていく。速攻だけではなく、遅攻もできることが今年のチームの強み。夏冬連覇も夢ではない。

■西日本=岡山学芸館(岡山)

攻撃力:★★★★☆(4)
守備力:★★★★☆(4)
タレント力:★★★★☆(4)

 昨年度の選手権を制した原動力となった深みと幅を使いながら崩していくサッカーは今年も健在。足もとの技術に秀でたGK平塚仁(3年)、中盤のリンクマンであるMF田口裕真(3年)を軸にしたビルドアップから、中央に当ててからの展開、サイドから中への展開と相手の状況に応じて使い分けていく。2連覇も視野に入れている。

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