常勝軍団を奮い立たせたレアル戦の敗北 鹿島監督「タイトルへの気持ちが表れた」と選手を称賛

天皇杯決勝でも健在だった勝負強さ 川崎を延長戦で破り今季二冠を達成

 クラブ世界一の座を逃した悔しさを元日決戦への力に変えた。鹿島アントラーズは1日の天皇杯決勝で川崎フロンターレを延長戦の末に2-1で下し、リーグ戦との二冠を達成。石井正忠監督は「もう一つのタイトルを獲ろうという気持ちが表れたと思う」と選手の奮闘を称えた。

 序盤から選手がヒートアップし乱闘寸前になるなど、新年の幕開けを告げる頂上決戦はお互いの意地と意地がぶつかり合う熱戦となった。それでも、年間3位からの下剋上でリーグ制覇を成し遂げた鹿島の勝負強さは健在だった。

 前半42分にセットプレーからDF山本脩斗のヘディング弾で先制。後半に追いつかれ、1-1のまま延長戦に突入するも、延長前半4分に途中出場のFWファブリシオが豪快な一撃を決めて勝ち越し、王座を手にした。試合後、石井監督は選手とサポーターが一丸になった勝利だと誇った。

「90分でできれば決めたいと思って選手も投入したが、決めきれず120分になった。選手が力を振り絞って頑張ってくれた。これは選手だけではなく、サポーターの皆さんのおかげ」

 

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