Jリーグの秋春制は「もはや既定路線」 韓国も“世界標準の制度”に言及「日本代表のパフォーマンス向上にもつながる」

Jリーグ秋春制移行に韓国言及(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】
Jリーグ秋春制移行に韓国言及(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】

韓国リーグは「今すぐ切り替える予定はない」

 Jリーグは現在、秋春制へのシーズン移行検討を進めている。12月19日に正式な決定が下されるとされているが、韓国メディアも「Jリーグはグローバルスタンダードに移行する可能性が高い」と、この問題を取り上げた。

 Jリーグは2月開幕、12月閉幕の春秋制から、秋春制のシーズンへ移行を検討中。試合日程、スタジアム確保の点では降雪地域の問題点もあるなかで、これまで各クラブとさまざまな協議を行ってきた。12月14日の実行委員会では、全クラブが賛否の表明をする投票が行われている。

 韓国紙「スポーツ・タイムズ」は「日本プロサッカーのJリーグの春季移行はもはや既定路線となった」と報道。「最も交流の深いJリーグに急激な変化の風が吹いていることはKリーグ(韓国リーグ)も十分承知しているが、今すぐ切り替える予定はない」と、母国のシーズン移行には動きがないことも伝えている。

 同メディアは「秋制移行を確認するJリーグ理事会が19日に開催されることから、絶対多数のクラブが賛成しており、2026-27年シーズンからのJリーグ運営計画が実現する可能性が高くなった」と、日本の今後の動向に注目。14日のクラブ投票についても「反対票を投じた1クラブは、アルビレックス新潟だ。日本一の降雪量を誇るので、反対する理由は十分にある」と触れている。

 また開催時期の移行を検討している日本について「日本サッカー界が秋春制への移行を推進するのは、この制度が世界標準だからだ」と説明。ヨーロッパや中東諸国が秋春制を取っていることを指摘し、さらには世界大会の開催時期も影響にあると理由を解説している。

 そのうえで、日本がシーズン移行で得る利益として「日本のサッカー界は、暑い夏を避けた方がパフォーマンスの面でも有利だと考えている。シーズン移行により、選手の欧州移籍の敷居が下がり、長期的には日本代表のパフォーマンス向上にもつながる」と説明。一方で記事では、「Kリーグは秋制への移行に慎重な姿勢を崩していない。シーズン、芝生の環境、観客の利益などさまざまな要素を考慮し、現状その計画はない」と、異なる懸念点を出しつつ母国の静観についても報じていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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