遠藤航は「正しい評価得られてない」 OBが絶賛、公式戦スタッツにも英脚光「ソボスライと並んだ」

リバプールの遠藤航【写真:ロイター】
リバプールの遠藤航【写真:ロイター】

フルハム戦で貴重な同点弾マーク、好パフォーマンスにクラブOB熱視線

 イングランド1部リバプールに所属する日本代表MF遠藤航は、12月3日に行われたプレミアリーグ第14節のフルハム戦に途中出場すると、2-3の1点ビハインドの展開で同点ゴールを記録。その直後にリバプールはイングランド代表DFトレント・アレクサンドル=アーノルドの決勝ゴールで、劇的な逆転勝利を収めた。同点に貢献した遠藤に対し、元リバプールのフィル・トンプソン氏は、「正しい評価を得られていない」と見解を語った。リバプール専門メディア「Empire of the kop」が報じている。

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 フルハム戦でリバプールは、前半20分にアーノルドの直接フリーキック(FK)弾で先制したものの、その後は点の取り合いとなる。後半35分に一時2-3とリードを奪われたなか、同38分に投入された遠藤はピッチに立った4分後、エジプト代表FWモハメド・サラーからのパスを受けて、強烈な同点ミドルシュートを叩き込んだ。これで勢いづいたリバプールは、アーノルドの逆転ゴールで勝ち点3を獲得した。

 トンプソン氏は「遠藤はとてつもないゴールを決めた。私は彼が正しい評価を得られているとは思わない」とコメント。「Empire of the kop」では、クラブOBの反応を受けて、実際のスタッツを引き合いにしながら改めて評価を綴っている。

「驚くべきことに、遠藤の合計ゴール数は、より前目のポジションで起用され、日本代表キャプテンの701分に対して、倍に近い1371分の出場時間を得ているMFドミニク・ソボスライと並んでいる。30歳の遠藤は、ハーフタイムで交代となった先月のUEFAヨーロッパリーグ(EL)のトゥールーズ戦でのパフォーマンスで批判を浴びた。

だが、その夜はチーム全体が酷かった。元シュツットガルトの男は、トップチームのレギュラーというよりは、チームの一員としてプレーしてきた。クィービーン・ケレハーがアリソン・ベッカーの代理を務めるように、負傷などにより突然先発で起用される可能性もある」

 さらに「彼が決めた稲妻のようなフルハム戦の同点弾は、リバプールにとって重要で、必要としていた時間に決まった。これは遠藤にとって、彼を疑う者に勝つ大きな助けになる。また、この決定的な瞬間だけでなく、出場した15分間で8本のパスのうち2本しか失敗していない。なにより彼が印象付ける必要があるのはユルゲン・クロップだけであり、彼はリバプールでプレーするに値すると信じていなければ夏の獲得に動かなかっただろう」と、見解を伝えている。

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