「Jリーグ加入を決断して良かった」 浦和で台頭のタイ代表MFエカニット、日本で確かな成長実感「自分でも感じる」

浦和のエカニット・パンヤ【写真:Getty Images】
浦和のエカニット・パンヤ【写真:Getty Images】

今夏ムアントン・ユナイテッドから浦和へ期限付き移籍で加入したエカニット・パンヤ

 浦和レッズは11月25日のJ1リーグ第33節アビスパ福岡戦に2-3で敗れた。1か月以上公式戦の勝利から遠ざかり、シーズン終盤に結果が出ない時期を過ごしているものの、台頭してきたのがタイ代表MFエカニット・パンヤ。今夏に浦和と提携しているタイ1部ムアントン・ユナイテッドから期限付き移籍で加入した。

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 浦和の西野努テクニカル・ダイレクター(TD)は記者会見でエカニットの獲得経緯について、昨年10月にムアントンに視察へ行く前から情報収集してリストアップ行い、実際にプレーを見たうえで可能性があると判断し、5月にムアントンから3人の選手が練習参加した際にエカニットは指名してメンバーに入れてもらい、マチェイ・スコルジャ監督のトレーニングにも参加し獲得が決まったとしていた。

 しばらくは1試合につき23人が登録できるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のゲームを除くと、国内の18人登録の試合にはメンバー入りできない時期が続いた。それでも10月4日のACLハノイFC戦で途中出場により浦和デビューすると、ゴール前のこぼれ球を押し込みアピールに成功。それからは、途中出場とスタメンのどちらかで公式戦への出場が増えている。

 この日の福岡戦は後半13分からの出場だった。途中からは慣れないボランチに下がるなど苦しいゲーム展開で敗れて「監督に与えられたタスクをできるだけこなしながら、なおかつ自分の色を出したいと思ってピッチに入ったんですけど、なかなか自分たちの時間帯が作れず、どうにか自分のたちの流れに持っていきたかったができなかった」と、悔しさを見せつつ試合を振り返った。

 それでも、この福岡戦の前にはタイ代表に合流して2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のゲームに出場していた。シンガポール戦では北海道コンサドーレ札幌のMFスパチョーク・サラサットの得点をアシストして勝利にも貢献している。エカニットは「自分の今のプレーに集中して、一生懸命やっているだけなので。日本で学んだことで、タイ代表の力の底上げをできたらといつも考えている」と話す。

浦和で徐々に順応するエカニット「タイで感じていたスピードを日本と比べたら…」

 浦和に加入しての半年間を「自分にとっていろいろなことが起きた」と話すエカニットは「いろいろなところも成長できたと思うし、浦和に来てからプレーが成長できたのかなと自分でも感じる。まず、サッカーの部分ではタイで感じていたスピードを日本と比べたら、Jリーグのほうがスピードや強度が高かったので、そこに順応をできた自分は少し成長できたと思う。まだまだ改善点がたくさんあるので、これからもより成長しなければならない」と、自身の成長に手応えを掴んでいる。

 それは、浦和で出場時間を伸ばしている現状、鹿島アントラーズやヴィッセル神戸といった上位クラブとのゲームでもゴールの可能性を感じさせるプレーが出てきたことからも証明されるだろう。

 すでにタイのチャンライ・ユナイテッド時代にACLで戦った経験を持つが、来月にはクラブ・ワールドカップ(W杯)の戦いも待つ。J1では残り3試合まで優勝争いをし、敗れたがルヴァンカップは決勝まで進出して自身も途中出場でピッチに立った。そうした多くの経験について「自分もこのJリーグ、浦和レッズに加入するのを決断して良かったと思っている」と語る。

 12月3日の今季J1リーグ最終節はスパチョークの所属する札幌との対戦になる。エカニットは「もちろん自分としては、どんな試合でも楽しみしている。次はスパチョーク選手がいるので、より楽しみにするものが増えて、とてもワクワクしている。どの試合でも自分が活躍することを目標にしているので、自分の力を出して、レッズが勝ち点3を取れるように助けたい」と意気込みを口にした。

 クラブ同士の提携もきっかけに浦和で初めての東南アジア出身選手になったエカニットだが、シーズンの最終盤に来て存在感を大きくしてきている。

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