INACが皇后杯“クリスマス決戦”を制して大会連覇! 代役GK武仲がPKストップで勝利の立役者に

INACのGK武仲が二度のPKストップ

 延長戦では互いに集中力を切らすことなく決定機がなかなか生まれなかったが、同後半10分にはINACの中島が左足で強烈なミドルシュートを放つとクロスバーを直撃。その跳ね返りに途中出場のFW道上彩花が詰めたが、新潟守備陣の粘りの前にシュートを打ちきれず。そのプレーで得たコーナーキックでは、こちらも途中出場のFW増矢理花が至近距離でシュートを放ったが、新潟GK福村香奈絵が抑え込んだ。さらに終了間際には増矢がGKと1対1になったが、これも福村がセーブ。試合は0-0のままPK戦に突入した。

 PK戦では2人が失敗した先攻の新潟に対し、後攻のINACは1人失敗して迎えた5人目、決めれば勝利というキックを5人目のDF田中明日菜がクロスバーに当てて失敗。互いに1人ずつ決めて迎えた新潟7人目のDF渡辺彩香のキックを武仲がこのPK戦で2度目のストップ。INACは7人目の増矢が決めてPK5-4で勝利を収めた。

 福元の負傷でチャンスを掴んだ武仲は「福元さんも、メンバーに入れていないみんなのためにも頑張ろうと。フクさん(福元)のグローブを着けてゲームに出ました」と、笑顔で振り返った。クリスマス決戦となった皇后杯決勝をINACが制し、6度目の制覇で大会2 連覇。新潟は4度目の皇后杯準優勝と、またも頂点まであと一歩で涙をのんだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

 

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