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【天才キッズ】大化けの予感が漂う小学3年生、山梨から世界へ 青学大駅伝部・原監督の言葉に共感「輝いてこいよ」
未来のスター候補生を発掘「BLAZE A NEW PATH~天才キッズを探せ No.75」
日本サッカー界の未来を担う将来有望な天才キッズを探す「FOOTBALL ZONE」の連載「BLAZE A NEW PATH」(新しい道を切り開く)。謎のスカウトマン・パウロ吉田が日本全国を回って未来のスター候補生を発掘するなか、今回は山梨県在住の小学3年生・相原理人くんに迫る。(取材・文=パウロ吉田)
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◇ ◇ ◇
今回紹介するのは山梨に住む小学3年生の相原理人(ミチト)選手。勘の鋭いジュニアサッカー通の方ならピンとくるかもしれないが、「BLAZE A NEW PATH」No.62に登場した相原誠太(セイタ)の弟であり、相原家3兄弟の末っ子だ。長男・清人(キヨト)は世代別代表に入るほどのタレントであり、次男セイタはスペイン留学を経て精神的な成長を感じる自信にあふれたプレーを見せてくれている。
相原家の取り組みなどの詳細は「BLAZE A NEW PATH」No.62(【天才キッズ】アトレティコ戦でゴール、スペイン留学の誘い 名手デ・ブライネに憧れる小学4年生、海を越える日も近いか)の記事も参照にしてほしいが、改めて簡単に紹介したいと思う。
ミチトのお父さんは小学校時代は野球に興じていたが、元々サッカーが好きで大人になってからはフットサルにのめり込み、地元の子供たちのためにサッカースクールを立ち上げている指導者でもある。精神面のサポートの重要性を感じ、メンタルトレーナーとしての知識を身に付け、技術的なことはもちろん、脳、心、身体操作、すべてのつながりを意識させることの大切さを子供たちに教えている。
お母さんは地元ではスポーツ万能で有名でとにかく足が速く、またどんなスポーツでもこなすために、助っ人としてさまざまな競技を経験してきた。3人の子育てを通じて、食事の大切さを痛感し、自らスポーツ栄養士の資格を取り、子供たちの成長をサポートしてきた。
このような素晴らしい環境で育った末っ子のミチトがサッカーにのめり込み、その能力を発揮することはとても自然な流れだった。生まれた時から兄2人がサッカーにどっぷりの環境だったので、ミチトがサッカーを始めたのは、もはや彼が自分の足で動き出した時、と言えるだろう。
末っ子特有の要領の良さと柔軟性、力の抜けた余裕のあるスタンスで、兄たちを見て自然と必要な技術などを身に付けたと言えるだろう。その能力は兄のセイタも嫉妬するほどだ。
小学校1年生の頃から大人びたプレー、さながらベテラン選手のような雰囲気
小学校1年生の頃からミチトのプレーは大人びていた。当時から同年代では飛び抜けて背が高く身体的に恵まれていたが、彼はそのフィジカルを生かすというプレースタイルではなく、落ち着いて状況を見極め、非常に優れた判断をベースに力の抜けたプレーで状況を好転させる、さながらベテラン選手のような雰囲気を漂わせていた。
ミチトらしさを感じるこんなエピソードがある。テレビで偶然見ていた青山学院大学駅伝部の原晋監督の言葉、「君たちは今まで十分頑張ってきた、試合の日は『輝いてこいよ』」というメッセージに共感したミチトはそれ以降、兄たちの試合の日に、兄たちに「輝いてこいよ」と声をかけるそうだ。わずか9歳でこの真理に共感し、それを兄弟たちに声がけとして実践する。彼のポテンシャルが集約しているように感じた。
親は子育てで子供たちから多くを学び成長する、と言える。相原家のご両親も子育てを通じてたくさんの成長をしてきた。
長男の時にはやはり熱が入り、力が入っていたと振り返る。お父さんはメンタルトレーニングを学び、子育てを通してそれを実践することでさらに学びを深めていった。そして家庭において、この男子3人を育てていくうえでお母さんの存在はとても大きい。そんなお母さんもさまざまな面で自身の成長を感じている。
末っ子ミチトの子育てにおいては自分たちが何かをさせる、というスタンスは皆無になっていて、本人たちの主体性を重んじている。長男キヨトの時は家庭内も少しピリピリとした雰囲気になっていたというが、親が現在のようなスタンスになってからは家の中での時間がそれぞれにとってとても居心地のいいものになっていて、家での時間が有意義であり人間としての成長にとても大切なものになっているのだろう。
お母さんの成長はクーラーボックスの中身のお弁当や補食にも如実に現われている。以前は子供の好物を中心としたお弁当、菓子パン、スナック菓子、小袋ゼリー、グミなどだったのが、炭水化物中心のお弁当、果汁100%のジュース(競技前)、豆乳、おにぎり、サラダチキン(競技後)などへ変遷していった。
兄2人とともに成長を続けるご両親の下で、さらに大化けする予感しかしないミチトが、相原3兄弟として山梨から世界にその名を轟かせてくれると信じている。
天才キッズ「プロフィール&1日のスケジュール」
【プロフィール】※2023年11月時点
相原理人(MICHITO AIHARA)
生年月日:2014年5月22日
出身地:山梨
身長・体重:142センチ・32キロ
足のサイズ:22.5センチ
ニックネーム:みっちー
サッカー歴:5年
所属チーム:フォルトゥナ
スクール:CDY ESCOLA・やまれんスクール
憧れの選手:デイビッド・ベッカム
【1日のスケジュール】
6:30 起床・朝食
7:15~7:45 懸垂など屋内で遊びながらトレーニング
8:00 登校
15:45~16:45 帰宅・宿題・友達と遊ぶ
16:45~17:15 チームバス移動(移動中に夕方の補食)
17:15~19:00 チーム練習
19:00~19:30 家へ移動(移動中に補食、練習の振り返り)
19:30~20:30 帰宅・入浴・夕食
20:30~21:00 ストレッチ
21:00 就寝
パウロ吉田
パウロ・ヨシダ/世界65か国以上を旅するクリエイティブアスリート。多様なスポーツに精通し、それらを実践している。日本の体育教育をカルチャーに変えるべく、さまざまな競技にさまざまな角度から刺激を与えている。好きなサッカー選手はジョージ・ウェア。