遠藤航が「ペップの暗黒戦術をマスター」 シティMFロドリとの共通点を現地指摘「17回のファウルを犯しているが…」

遠藤航とロドリに共通点?【写真:ロイター】
遠藤航とロドリに共通点?【写真:ロイター】

遠藤とロドリの“ある共通点”を紹介「特殊な暗黒戦術を習得している」

 イングランド1部リバプールの日本代表MF遠藤航は、現地時間11月12日に行われたプレミアリーグ第12節ブレントフォード戦(3-0)に先発フル出場。クリーンシートでの勝利に貢献した。そんななか、現地メディアは「ワタル・エンドウが完璧なロドリ化現象を引き起こし、リバプールがペップ・グアルディオラの暗黒戦術を模範した」と見出しを打ち、遠藤がピッチ上で見せるマンチェスター・シティMFロドリとの“ある共通点”に注目している。

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 今季リーグ戦でアンカーの主力を務めているMFアレクシス・マック・アリスターが累積警告によりブレントフォード戦を欠場。遠藤が同ポジションで先発に抜擢され、3-0のクリーンシートに貢献した。フル出場も果たした一方、後半にはコントロールミスで相手選手にボールを奪われかけた際、スライディングタックルで激しく衝突してしまい、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の対象に。それでも、警告が出ることもなく、お咎めなしに終わっていた。

 そんななか、リバプール専門メディア「Liverpool.com」は、「ワタル・エンドウが完璧なロドリ化現象を引き起こし、リバプールがペップ・グアルディオラの暗黒戦術を模範した」と見出しを打ち、「リバプールに新加入したエンドウが、ここ数年で築き上げたペップの暗黒戦術をマスターしたようだ」と、遠藤がピッチ上で見せるロドリとの“ある共通点”に注目している。

 VARで退場処分となる可能性もあったなかで、結局は警告すら出ることのなかった遠藤のスライディングタックルを含め、「ピッチ上の誰よりも多い4つのファウルを犯したにもかかわらず、イエローカードを提示されることもなかった」と指摘。これを受け、「シティのロドリと同様の傾向が見られた」と、アンカーとして激しいファウルが多いながらもイエローカードが少ないロドリを引き合いに出し、「ロドリはペップによる意図的な指導の下、この特殊な暗黒戦術を習得している」と綴っている。

遠藤の兆候はリバプールでの立場を好転させる?「メリットは明らか」

 2019年当時のロドリ本人のコメントも紹介しており、「(シティは)攻撃的な選手が多いので、相手はカウンターを狙ってくる。いつチャレンジすればいいのか、どこで構えればいいのか、どのタイミングで戦術的ファウルを犯すべきなのか、ジャンプはどうやってするのかなど、僕は新しい方法を学んでいる」と発言していた。また、ロドリのファウルのスタッツについても「2022ー23シーズン、ロドリは主審に合計47回のファウルで主審に笛を吹かせたが、警告はたったの5回で、9.4回のファウルごとに1枚のイエローカードの割合だ」と説明している。

 記事では「リバプールでエンドウが同じ習慣を身につけつつある兆候にある。先週のトゥールーズ戦では45分間で3回のファウルを犯し、おそらく退場処分に値したが、免れている。全公式戦において、彼は17回のファウルを犯しているが、警告を受けたのは2回のみで、ロドリの割合(8.5)と同じ割合になっている」と指摘したうえで、「クリーンにボールを奪うのが理想だが、ペップも認識しているように、現実的にファウルは相手の攻撃を潰す手段であり、守備側にとっては重要な資産だ」と擁護の姿勢を示している。

 ここまでは決して出場機会に恵まれているとは言い難い状況の遠藤だが、「無意味な罰を受けることなく、相手に何度もファウルを犯せるのであれば、それを継続するメリットは明らかだ。もしエンドウがロドリを模範し続けることができるのであれば、やや陰湿な形でリバプールとクロップの重要資産になるかもしれない」と締め括っていた。ファウルをせずにボール奪取が行えることに越したことはないが、現状警告の少なさが遠藤にとって大きな価値となりつつあるのかもしれない。

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