レアル、チーム専属ドクターを解任 逸材ギュレル長期離脱が引き金…選手たちと軋轢も

レアル・マドリードがチーム専属ドクターを解任【写真:ロイター】
レアル・マドリードがチーム専属ドクターを解任【写真:ロイター】

メディカル部門のチーフであるクロアチア人医師ミヒッチ氏の解任に踏み切る

 スペイン1部レアル・マドリードはメディカル部門のチーフであるクロアチア人医師のニコ・ミヒッチ氏を解任したとスペイン紙「マルカ」が報じた。2017年からレアルに在籍している同氏だが、以前から負傷者の管理に問題を抱えており、今夏に加入した18歳の逸材MFアルダ・ギュレルの長期離脱が解任の最後の引き金になったという。

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 レアルは今季、主力選手の負傷離脱が相次いでいる。8月に守護神のベルギー代表GKティボー・クルトワとブラジル代表DFエデル・ミリトンがともに左膝前十字じん帯を断裂して長期離脱。そのほかにもFWのヴィニシウス・ジュニオールやDFダビド・アラバ、DFフェルラン・メンディといった選手たちも負傷に苦しんでいる。

 さらに、今夏新加入の18歳のトルコ代表MFアルダ・ギュレルは7月のプレシーズンツアーで右膝内側半月板を損傷して手術を受けるなど、加入してからまだ公式戦で1分もプレーできていない。トルコ代表史上最年少得点記録を持つ超逸材で期待も大きかっただけに、ここまで出番なしの現状はクラブにとっても大きな痛手と言える。

 マルカ紙によれば、ギュレルの右膝の負傷に関しては保存療法か手術を行うかの2週間ほど議論が行われたという。ミヒッチ氏が手術をしないことを選択したが、最終的には別の医師の意見によって手術が行われることになったという。

 しかし、手術を受けたギュレルはその後、筋肉系の負傷を繰り返しており、ピッチに立てない状況が続いている。最近では治療やリハビリの方法を巡ってミヒッチ氏やフィジカルトレーナー、理学療法士らの間で多くの意見の相違が生じているという。

 こうした負傷者のマネジメントに問題があることから、選手たちとメディカルの間には以前から軋轢が生じていた。多くの選手が怪我を再発させており、選手たちも不信感を募らせていた。今回のギュレルのケースが決定打となり、クラブ首脳陣もチーフのミヒッチ氏解任に踏み切ることになったようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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