首位・神戸、終盤の大迫弾で劇的勝利!次節にも初優勝の可能性 浦和は逆転Vが消滅

大迫が決勝ゴール【写真:徳原隆元】
大迫が決勝ゴール【写真:徳原隆元】

上位対決は神戸に軍配

 3位の浦和レッズが首位ヴィッセル神戸をホームに迎え撃った11月12日のJ1リーグ第32節は、試合終了間際の決勝ゴールで神戸が2-1の勝利。神戸が優勝に大きな一歩を踏み出した一方で、浦和はその可能性が消滅した。

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 浦和はルヴァンカップやAFCチャンピオンズリーグ(ACL)と並行する過密日程の中、主将のDF酒井宏樹が右膝の手術で離脱し、DF明本考浩は累積警告で出場停止。さらにDF荻原拓也やMF安居海渡も試合の登録メンバーから外れた。DFアレクサンダー・ショルツを右サイドバックに回してDF岩波拓也を起用。トップ下にはタイ代表MFエカニット・パンヤが入った。

 一方、前節終了時点で2位の横浜F・マリノスに勝ち点2差、浦和に勝ち点8差をつけている神戸はMF山口蛍の復帰は間に合わず、DF酒井高徳をダブルボランチの一角に起用した。互いに失点の少ない上位チームの対戦だけになかなかゴール前の場面は生まれなかったが、全体的には神戸が鋭い出足でボールを奪って攻撃につなげる回数が多くなった。前半37分には浦和が自陣でボールロストしたところから神戸がFW大迫勇也のシュートにつなげる場面を作ったが、浦和GK西川周作がファインセーブ。両者ゴールなくハーフタイムを迎えた。

 後半の立ち上がりは浦和が持ち直したがアクシデントが発生。MF伊藤敦樹が後半5分過ぎに敵陣で抜け出そうとしたところで相手DF酒井高徳と接触し、左膝を痛がる姿があった。これは酒井のファウルと判定されたが数分後に伊藤はピッチに座り込んでチームメートから「×」マークが出た。これにより、MF柴戸海との交代を余儀なくされた。

 先に試合を動かしたのは神戸だった。後半27分、左右からのクロスが連続して浦和ゴール前を通過する攻撃になると、最後は右からのクロスをファーサイドで大迫が折り返し、最後はDFマテウス・トゥーレルが頭で押し込んで先制に成功した。

 引き分け以下で優勝の可能性が消滅する浦和は、マチェイ・スコルジャ監督がFW髙橋利樹とMF中島翔哉を投入。さらにFWブライアン・リンセンも投入すると、後半アディショナルタイム突入直後にFWホセ・カンテとリンセンのワンツーからカンテが強引にペナルティーエリア内を割って右足シュートを決めて同点に追いついた。

 リスクを背負っても勝ち越しゴールが必要な浦和は終了間際、サイドからのフリーキックで西川も攻撃参加。しかし、中島のキックをGK前川黛也がキャッチすると神戸は素早く前につないで、大迫が無人のゴールへシュート。これが決勝点となり2-1の勝利を収めた。

 大迫は今季22点目をマーク。チームの大黒柱として貴重な勝ち点3をもたらした。

 他会場で横浜F・マリノスが勝利して勝ち点を63に伸ばすなか、神戸も勝ち点65に伸ばして残り2試合。神戸は次節にも優勝が決定する可能性がある。一方で勝ち点54にとどまった浦和はリーグ優勝の可能性が消滅した。

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