J1首位の神戸、山口蛍不在で湘南戦ドロー…終盤布陣が解決策に? 指揮官言及「高徳のところで落ち着いた」

神戸を率いる吉田孝行監督【写真:徳原隆元】
神戸を率いる吉田孝行監督【写真:徳原隆元】

湘南戦をMF山口が怪我で欠場「日々の回復状況を見ないと分からない」

 J1で首位を走るヴィッセル神戸にとって、リーグ第31節の湘南ベルマーレ戦(1-1)はMF山口蛍の不在の影響が大きく響く一戦となった。

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 今シーズン、ここまでのリーグ戦30試合フル出場を果たしていた山口だが、湘南戦はベンチ入りしなかった。立ち上がりから今季初の2連勝という結果を収めていた湘南が勢いを持って挑んでくるなか、神戸は後手に回ることになったが、山口が不在だった影響も小さくないだろう。

 神戸を率いる吉田孝行監督は試合後の会見で「前半に関しては特に立ち上がりから、セカンドボールを拾われたり、相手が圧力をかけてきて、カウンターからクロスでやられた印象があります。前半の途中くらいから少し落ち着いて、後半は自分たちがやろうとしているサッカーができたかなと思います。勝ち点3欲しかったですが、次に3取れるようにしていきたい」と、試合を振り返った。

 山口が欠場した理由については、「怪我であることは言えますけど、その状況が次の試合に間に合うのかっていうのは、日々の回復状況を見ないと分からない状況です」と、この先も欠場する可能性があることに言及した。

 また、山口不在で戦うことになったことで指揮官は、前節J1初ゴールを挙げていたMF井出遥也をボランチで起用した。「蛍は代えの利かない選手。やはり彼がいないことによって、彼は人の2倍いつも走っているので、高強度のランニングが足りなくなる。そこは全員でカバーしないといけないと思っていました。今日は井出をボランチにして臨みましたが、全く同じ役割を期待したというよりは、彼の良さを生かしながら、足りない運動量は周りでカバーするプランでした」と、当初の狙いを明かした。

 なかなか噛み合わなかった神戸だが、試合の途中でMF佐々木大樹が負傷し、DF酒井高徳をボランチにしたことで神戸はセカンドボールを拾えるようになった。吉田監督も「そこで試合が落ち着いたと思いますし、セカンドボールのところを予測とか、粘り強さは高徳のところで落ち着いたかなと思います。あとは、(マテウス・)トゥーレルを入れることで、DFラインも安定したかなと思います」と、振り返った。次節以降も山口が欠場する場合は、この試合の終盤の布陣が解決策になるかもしれない。

 優勝に向けて残り3試合。横浜F・マリノスがアビスパ福岡に4-0で勝利したことで勝ち点2差に詰め寄られたなか、主力が不在になっても勝ち切る強さを示していくことが、初優勝に向けて求められる。

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