なでしこジャパン、パリ五輪アジア2次予選で白星発進 後半ゴールラッシュでインドに7-0大勝

なでしこジャパンがインド女子に7-0で快勝【写真:ロイター】
なでしこジャパンがインド女子に7-0で快勝【写真:ロイター】

中嶋の先制点に始まり、後半6ゴールと大量得点

 なでしこジャパン(日本女子代表)は10月26日にパリ五輪アジア2次予選の初戦でインドと対戦し、後半のゴールラッシュで7-0と大勝した。

 今年の女子ワールドカップ(W杯)で8強に入った日本は、2年連続となる国際主要大会に向けたアジア予選の戦いをスタート。アジア全体で2枠という狭き門に向け、ウズベキスタンで集中開催される2次予選で日本はインド、ウズベキスタン、ベトナムと対戦する。ヨーロッパでプレーする中には直前合流となった選手たちもいる状況で、池田太監督は国内合宿を行ったWEリーグでプレーする選手たちを中心にしたスタメンを選択。海外組からは主将のMF熊谷紗希、MF長谷川唯、MF杉田妃和の3人が入った。

 立ち上がりからインドが自陣に完全な撤退守備を選択し、日本がほとんどの時間をハーフコートゲームのように過ごした。開始直後にFW田中美南がシュートを放つなどゴールへの意欲を見せたが、ペナルティーエリア内に7人、8人と入って守るインドに手を焼いた。

 そのなかでも日本は前半17分、長谷川のパスを受けたMF中嶋淑乃がペナルティーエリア内の左サイドから左足シュートを蹴り込んで先制。先日のアジア大会での日本女子チームやWEリーグカップでサンフレッチェ広島レジーナの優勝に貢献し、この大会に追加招集された勢いに乗るアタッカーが貴重な先制点をもたらした。

 その後も攻め続けた日本だが、クロスやシュートが相手に引っかかる場面が続き追加点なくハーフタイムを迎え、池田監督は杉田からMF林穂之香への交代を実施。すると後半開始直後の1分、右サイドからDF守屋都弥が入れたラストパスにファーサイドで中嶋が合わせて2点目が決まった。また、後半7分には熊谷と長谷川に代えてMF長野風花とMF清家貴子を投入し、スタメン出場だった海外組の3人を早めに交代させた。

 その直後の後半8分、ペナルティーエリア内に入り込んだ清家が放ったシュートのこぼれ球を林が押し込んだ。さらに1分後には右サイドから清家が入れた速いクロスを田中が頭で合わせ4点目。後半11分には守屋が左足シュートを決めると、後半28分には左サイドのパスワークから中嶋のラストパスを清家が蹴り込んだ。さらに後半36分にも中嶋がラストパスを通し、MF猶本光が押し込んで7-0のゴールラッシュで初戦を飾った。

 2次予選は3組に分かれて実施され、各組首位と2位のうち最も成績の良かった4チームが最終予選に進む。2位通過のチームが出た組によって組み合わせが決まる最終予選は、2チームずつに分かれホーム&アウェーの戦いで上回ったチームが五輪への切符を手にする。

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