リバプール遠藤より「序列で上と示した」 “1本のパス”に英注目「クロップの要求に最も応えている」

出番なしが続く遠藤航【写真:Getty Images】
出番なしが続く遠藤航【写真:Getty Images】

守備的MFの序列を現地メディアが考察

 日本代表MF遠藤航は、今夏の移籍市場でドイツ1部シュツットガルトからイングランド1部リバプールに移籍した。シュツットガルトではキャプテンも務めていた遠藤だが、世界有数の名門であるリバプールではリーグ戦でなかなか出場機会を得られていない。リバプール専門メディア「Liverpool.com」がその理由を分析した。

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 遠藤は直近のエバートンとのリーグ戦(2-0)への出場が予想されたが、プレー機会を得られなかった。ここまでリーグ戦5試合に出場したが、スタメンは一度のみとなっている。遠藤の本職である守備的MFでは、アルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターが起用されることが多く、本来は1つ前のより攻撃的な選手であり、遠藤が起用されないことが疑問視されている。

「Liverpool.com」は、「遠藤はリバプールがどうプレーするか、そしてプレミアリーグにも順応している途中である。ここまでのところ日本代表のキャプテンには、インテンシティーの部分で追い付く必要がありそうだ。30歳という年齢であり、最も機敏というわけではない。また、守備面でのスタッツも昨年のような数字を残せていない。シュツットガルトとでは、求められるプレーも違う。遠藤にはプレーを効果的に切ることだけではなく、攻撃の組み立てでも期待される。そこにマック・アリスターは大きなアドバンテージがある。守備面でスクリーンとなることに関しては、遠藤が上かもしれないが、リバプールは多くの試合でボールを持てるチームだ」と、課題を指摘した。

 そして、「マック・アリスターは、なぜ彼が遠藤よりも序列で上かを1本のパスで示した」と報じ、エバートン戦でのエジプト代表FWモハメド・サラーのゴールにつながったカウンターの場面を振り返った。この場面、攻め込まれていたリバプールだが、自陣でボールを回収したマック・アリスターが、前線へロングパスを通してカウンターの起点となっている。

「マック・アリスターはただボールを前方に送るだけでなく、ギャップを見つけ出せる。そして数秒後にサラーがエバートンとのリードを広げるゴールを決めた。マック・アリスターにあのポジションでは理想的でないと思わせる瞬間があるものの、ほとんどの場合では(ユルゲン・)クロップ監督の要求に最も応えられるのが元ブライトンの選手だ」として、「将来的にリバプールは、あの長い距離のパスを通せて、守備的にも完璧なワールドクラスのボランチも必要になるだろう。だが、現時点でリバプールの守備的MFでの序列で誰が一番かを選ぶとしたら、マック・アリスターが最有力となる」と、結論付けている。

 カップ戦で出場機会が与えられることが予想される遠藤だが、より高い評価を得るためには、与えられたチャンスで結果を出すことが求められる。

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