町田、悲願のJ1昇格が決定! 熊本相手に3-0快勝、リーグ優勝の行方は次節以降へ
リーグ2位以内が確定
FC町田ゼルビアは10月22日のJ2リーグ第39節でロアッソ熊本とのアウェーゲームに臨み、3-0の快勝。2位以内での来季J1自動昇格が決まった。
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町田はこの熊本戦で勝利すれば2位以内でのJ1自動昇格が確定。勝利を逃した場合も、この後の時間帯に試合を行う東京ヴェルディとジュビロ磐田の両者が町田との勝ち点差を縮めることに失敗すれば2位以内が決まる状況で迎えた。
多少の硬さもあるか、町田は前半から攻撃が機能したとは言えない展開になりなかなかゴール前には入り込めなかった。その中で前半37分には熊本が、MF平川怜が中央を前進すると左サイドに展開。MF田辺圭佑がゴール前に低いボールを入れるとFW粟飯原尚平が飛び込んだ。粟飯原が触ったかどうかというボールはそのままゴールに吸い込まれた。
熊本の先制ゴールかと思われたが、田辺のキック時点で粟飯原がオフサイドポジションに。主審と副審がそれぞれの情報を確認して協議し、オフサイドとして得点は認められなかった。
すると前半44分、町田はDF藤原優大のパスを受けたMF宇野禅斗がゴール正面で前を向くと、20メートル強の弾丸ミドルを決めた。町田は失点の危機から逆に先制点を奪う展開で1-0のハーフタイムを迎えた。
後半の立ち上がりから相手ゴール前に進出する回数を増やした町田は7分、右サイド深くまで入ると中央に短くつなぎ、MFバスケス・バイロンのパスを受けたMF髙橋大悟がさらに中央へ切れ込んで左足シュートを決めた。さらに後半16分には、右サイドでボールを奪ったバスケスが一気に前進。中央に入れたボールのこぼれ球をMF下田北斗が思い切って狙うと、相手にも当たったボールはゴール内へ。これでリードを3点に広げた町田はJ1昇格へ大きく前進した。
このまま3-0で勝利した町田は勝ち点を78に伸ばし、優勝は決まっていないものの3位以下のチームに逆転される可能性がなくなり、2位以内での来季J1自動昇格が決まった。
町田は2018年に4位となるも翌年のJ1ライセンスを取得できず、J1参入プレーオフに出場できなかった。21年は5位で終えるも、コロナ禍の特例でチーム数が調整されてJ1参入プレーオフが実施されず。悔しい歴史も重ねたが、今季に向け19年から経営権を持つサイバーエージェントから藤田晋社長が町田の代表取締役社長兼CEOに就任。同社がメインスポンサーとなり、青森山田高校で実績を残した黒田剛監督の就任と話題を呼ぶと開幕から安定して上位をキープ。そのまま悲願の昇格まで駆け抜けた。