「自信を失うのがマイナス」 浦和戦で敗戦の柏、J1残留へ精神面の切り替えを指揮官主張「できたところはある」

柏を率いる井原正巳監督【写真:徳原隆元】
柏を率いる井原正巳監督【写真:徳原隆元】

アウェーの浦和戦で0-2と敗戦

 柏レイソルは20日のJ1第30節で浦和レッズにアウェーで0-2の敗戦を喫した。井原正巳監督は「自信を失うのがマイナス」と、この敗戦から精神的に切り替えることの重要性を話した。

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 柏はこのゲームにMFマテウス・サヴィオが出場停止。FW細谷真大はU-22日本代表の活動から帰国した直後でベンチスタートを余儀なくされ、DF犬飼智也は浦和から期限付き移籍でプレーしていることから出場が不可能だった。そうした苦しい台所事情もありながら、前半は0-0で折り返した。指揮官も「前半は粘り強く狙い通りの守備もできた」と話した。

 しかし、後半に入りダブルボランチがスペースを埋める動きの遅れや、イエローカードを1枚受けたことで厳しく当たれない間際を抜けられたところのピンチから2失点につながった。井原監督も「少しずつ疲れもあるなかでスライドの遅れ、プレッシャーをはがされるところが出たなかで最終ラインが崩されてしまった。紙一重のところで、そこで失点するか粘り強くやれるか。浦和の方が最後のところや粘り強さのところなど、我々と少し差があった」と肩を落とした。

 16位の柏は試合終了時点でJ2降格となる最下位に位置する横浜FCとの勝ち点差6を広げられなかった。そして、次節に川崎フロンターレと対戦するほか、鹿島アントラーズ、サガン鳥栖、名古屋グランパスとの対戦を残している。それだけに指揮官は「残り4試合、力のあるチームとばかり対戦する。こういうゲームでできたところとできなかったところを見直しながら次の川崎戦に備えないといけない。自信を失うのがマイナス。今日の試合も十分にできたところはある。そういうものは伸ばしながら、維持しながら、精神的なものを切り替えて次の試合にパワーを持って臨めるようにしたい」と話した。

 このゲームで途中出場した浦和戦が古巣対決のFW武藤雄樹は「なぜ最近のレイソルが勝ち点を重ねられたかは、ハードワークして守備で引っ掛けてカウンターという部分。今日は上手く引っ掛けられなかったけど、まずは残留に向けて1つ1つのプレーを厳しく戦うしかない」と話す。

 そのうえで、リーグ戦の日程終了後に残す天皇杯決勝を踏まえ、「なかなかタイトルを取れるチャンスはない。浦和では決勝で勝ったことも負けたこともある。負けたら何も残らないというのを身に染みてきている。勝った時の達成感やサポーターの喜ぶ顔も見ているので、レイソルで歴史に名を刻みたい。レッズにはルヴァンで頑張ってほしいと思っているし、僕らは天皇杯を取りたい」と、ルヴァンカップで決勝進出を決めた古巣にエールを送りつつ、J1残留とその先にあるタイトル獲得でシーズンを締めくくる思いを話していた。

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