移籍市場での「売却上手なクラブTOP10」 2010年以降で総額523億円を獲得したのは…

アタッカーを次々と売却するアトレチコ

 8位はイタリアの強豪ローマで、総額3億5400万ユーロ(約425億円)となった。こちらは近年では、あまり高額な移籍金を払って選手を買うイメージのないクラブだ。トットナムにMFエリク・ラメラ、PSGにDFマルキーニョス、ACミランにDFアレッシオ・ロマニョーリを3000万ユーロ(約36億円)前後で売却しているが、若い才能を育てて売る移籍が目立っている。その一方で、今オフには国内王者ユベントスにMFミラレム・ピアニッチを3200万ユーロ(約38億円)で売ってしまったことには、選手やサポーターからも反発が目立った。

 7位はプレミアリーグのトットナムで3億5600万ユーロ(約427億円)となった。これは、レアルにFWギャレス・ベイルを1億100万ユーロ(約121億円)で売ったのがあまりにも大きく、チーム全体から見て3割ほどの金額になった。他には驚くような高額移籍を成立させた件は多くないが、MFルカ・モドリッチもレアルに3000万ユーロ(約36億円)で売却した選手となっている。

 6位はUEFAチャンピオンズリーグで躍進が目立つアトレチコ・マドリードで、総額3億6300万ユーロ(約435億円)となった。このチームの特徴は、アタッカーを次々に売却していることだ。セルヒオ・アグエロを5000万ユーロ(約60億円/→マンチェスター・シティ)、ラダメル・ファルカオを6000万ユーロ(約72億円/→モナコ)、ジエゴ・コスタを4000万ユーロ(約48億円/→チェルシー)、ジャクソン・マルティネスを4500万ユーロ(約54億円/→広州恒大)で次々に売却している。それでも得点力不足に陥った印象はなく、後釜の選定が上手いクラブと言えるのかもしれない。

 

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