冨安健洋は「理想的な代役」 主力候補が離脱…英国で期待高まる「アルテタは答えをすでに持っていたのかも」

アーセナルでプレーする日本代表の冨安健洋【写真:Getty Images】
アーセナルでプレーする日本代表の冨安健洋【写真:Getty Images】

ティンバーの穴を埋める存在として大きな期待

 イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は、現地時間9月9日に行われた国際親善試合のドイツ戦(4-1)でDF板倉滉とセンターバック(CB)でコンビを組み安定感抜群のパフォーマンスで攻守に貢献した。英国メディアでは、負傷離脱したオランダ代表DFユリアン・ティンバーの穴を埋める存在として大きな期待を懸けられている。

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 冨安はカタール・ワールドカップ(W杯)以来の代表戦で抜群の存在感を発揮した。前半は板倉とのコンビで最終ラインに鉄壁を築くと、前線への正確なフィード得点にも起点になるなど獅子奮迅の活躍。後半の3バックシステムでは最終ライン左に移りプレー。4-1の圧勝に貢献した。

 所属のアーセナルではレギュラーポジションを掴めずにいるが、このドイツ戦での活躍で現地での評価はうなぎのぼりだ。英紙「デイリー・エクスプレス」は「アーセナルはユリエン・ティンバーの理想的な代役を見つけた」として冨安の存在に着目している。

 ティンバーは今夏の移籍市場でオランダ1部アヤックスからアーセナルに加入した期待の存在だった。左右のサイドバック(SB)とCBに加えて中盤までこなせるマルチロールだが、プレミアリーグ開幕戦で右膝前十字靭帯損傷の重傷を負い、今季絶望となっていた。アーセナルは移籍市場終盤にティンバーの穴埋めをするために新たなDF獲得にも動いたとされるが、実現はしなかった。

 そうしたなかで、冨安の存在がティンバー離脱の痛手を最小限に抑えられると期待が懸けられている。キャラクターこそ異なるが、複数ポジションをこなせるユーティリティー性はティンバーと共通しており、ドイツ戦でのパフォーマンスはその実力を再認識させるものとなった。

 記事では「ミケル・アルテタ監督は彼が抱えている問題に対し、冨安健洋という答えをすでに持っていたのかもしれない」と冨安がティンバー離脱で生じた問題のアンサーになるのではと指摘されている。そして、「冨安はヴォルフスブルクでのドイツ戦で支配的なパフォーマンスを見せた」「板倉滉と共にドイツのタレントたちを上手く抑えていた」とその活躍は絶賛されていた。代表戦での活躍はクラブでの定位置奪取につながるだろうか。

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