「ターゲス・シュピーゲル」紙のヘルマンス記者は日本戦に注目

　森保一監督率いる日本代表は、現地時間9月9日（日本時間10日未明）にドイツのヴォルフスブルクで、ドイツ代表と国際親善試合を行う。昨年のカタール・ワールドカップ（W杯）で劇的勝利を収めた相手との再戦になるが、ドイツ紙は「ドイツの凋落は日本戦で始まり、日本戦で終わるかもしれない」と伝えている。

　ドイツはW杯で優勝4回を誇る強豪だが、カタールW杯では日本に1-2で敗れるなど、グループリーグ敗退。さらに、W杯後の親善試合の成績は1勝1分3敗と大きく負け越し。ハンジ・フリック監督率いるチームは、来年に自国で開催される欧州選手権（EURO）に向けて暗雲が漂っている。

　9月シリーズでは日本（9日）、フランス代表（12日）と対戦するなか、ドイツの高級紙「ターゲス・シュピーゲル」のドイツ代表担当であるシュテファン・ヘルマンス記者は、日本戦がフリック監督にとって運命の一戦になるかもしれないと考えているようだ。

「カタールW杯は日本戦黒星で幕を開け、グループリーグ敗退に終わった。ドイツサッカーは、今日に至るまで立ち直っていない。特に、フリックに対する評判は回復していない。最近では、『アマゾン・プライム』で2022年のカタールW杯に関するドキュメンタリーが配信され、絶望のフリックを見ることができる。フリックはそれ以降、かつてのマジックを追い求め続けてきたが、ますます悪くなっている。凋落は日本戦で始まり、日本戦で終わるかもしれない」

　日本戦の結果が、ドイツ代表にとってターニングポイントの1つとなるかもしれない。