リバプールは「波乱に見舞われた」 遠藤ら獲得で中盤の大改革…クラブを去った選手の現状に地元紙注目

リバプールを去った選手たちに注目【写真:Getty Images & ロイター】
リバプールを去った選手たちに注目【写真:Getty Images & ロイター】

「アンフィールドの夏は慌ただしかった」と今夏の移籍市場を総括

 イングランド1部リバプールは今夏、抜けた中盤の穴に日本代表MF遠藤航をはじめとする複数選手を補強した。地元紙「リバプール・エコー」では、「この夏の移籍市場で、リバプールは中盤の再構築を進めるなか、入団と退団という波乱に見舞われた」と振り返っている。

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 リバプールは、昨季まで中盤の「エンジンルーム」だった選手たちが次々と退団。中盤ではジョーダン・ヘンダーソン(アル・イテファク)、ファビーニョ(アル・イテハド)、ジェームズ・ミルナー(ブライトン)、アレックス・オックスレイド=チェンバレン(ベシクタシュ)らが旅立ち、大きな選手入れ替えが起こっている。

 今夏、リバプールにはアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスター、ハンガリー代表MFドミニク・ソボスライ、遠藤が加入。さらにはオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフをドイツ1部バイエルンから獲得している。

「リバプール・エコー」紙は「4人の選手を迎え入れたアンフィールドの夏は慌ただしかった」と移籍市場を総括。そのうえで「今は新しい中盤が成功することに焦点が当てられている」としつつ、クラブを去った選手たちの今を追っている。

 サウジアラビアへと渡ったヘンダーソンについては「クラブOBであるスティーブン・ジェラードとの再会を果たすため、キャプテンの腕章を手放し、リバプールとの12年間の付き合いに終止符を打った」と触れた。

 9月の国際試合でイングランド代表の招集を受けており、ガレス・サウスゲート監督も「中東への高額な移籍が彼の選出のチャンスに影響することはないと約束した」としている。

 クラブと契約満了となり、日本代表MF三笘薫の所属するブライトンに加入したベテランMFミルナーは、「ブライトンにとって歴史的な時期に加入した」とUEFAヨーロッパリーグ(EL)にも挑むチームで期待を背負う。開幕4試合では途中出場も含め、全試合に出場している。

 ファビーニョは、今季リバプールでの活躍も期待されていたなかでサウジアラビア1部アル・イテハドへ4000万ポンド(約73億円)で移籍。ここまでリーグ戦5試合に出場している。

 ドイツ1部ブレーメンに移籍したのは、ギニア代表MFナビ・ケイタだ。新シーズンの活躍に注目が集まっていたが、開幕前に内転筋の怪我で離脱。新天地で厳しいスタートとなっている。

 トルコ1部ベシクタシュに加入したチェンバレンは、先発こそまだないもののすでに公式戦デビュー。UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UEL)にも途中出場でピッチに立った。

 さまざまな新天地で、好スタートを切る選手もいれば、苦しい状況の選手もいる。リバプールで新たにプレーする遠藤ら中盤4選手も、再構築のチームで今後の躍動に期待が寄せられているはずだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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