「今日は全くダメ」 名古屋DF森下、長谷川監督が愛のある激励「ちょっともう代表モードに…」

名古屋の森下龍矢と長谷川健太監督【写真:徳原隆元】
名古屋の森下龍矢と長谷川健太監督【写真:徳原隆元】

「もう一度代表で自分自身を見つめ直して、いい形で戻ってきてほしい」と愛ある言葉も

 名古屋グランパスは9月2日、J1リーグ第26節で横浜FCと対戦し1-1と引き分けた。この試合で先発した日本代表DF森下龍矢について、指揮官はゲーム後のコメントで厳しい言葉を並べている。

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 名古屋は前半22分、左サイドを崩しペナルティーエリア手前の中央にいたMF稲垣祥へ。右サイドを上がったMF和泉竜司に展開し、中央のFWキャスパー・ユンカーに向けて折り返しのボールを送る。

 しかしその手前で相手DFがスライディングでカット。ペナルティーエリア内にこぼれたボールに、素早く反応した稲垣が押し込んだ。この時点で副審はフラッグアップ。オフサイドの反則となったが、ここでVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入する。木村博之レフェリーは、ここで映像を直接確認するオンフィールドレビューを実施。何度か該当シーンを確認したのち、オフサイドを取り消して稲垣のゴールを認めた。

 先制点を手にした名古屋だったが後半41分、代わってピッチに入ったばかりの横浜FCのMF高井和馬がゴール前のこぼれ球を押し込んで同点に。高井にとってはJ1初ゴールとなった。

 1-1のドローで終えた試合後、名古屋の長谷川健太監督はゲーム全体について「先制はしたんですけど、2点目というところでもっともっと相手のゴールを脅かすようなシーンを作れなかったのが、最後追い付かれた部分になったと思う」と、終盤に同点弾を許したチームの反省点を述べた。

 そのうえで「選手は中2日で、移動もあってというなかで死力を尽くしてくれたとは思いますが、まだまだ足りないと思いますので、しっかり休息を取って、次こそ勝利できるようにみんなで戦っていきたいと思う」と厳しい試合日程をこなす選手を労いつつ、次戦勝利への意欲を語った。

 一方で、9月に行われる日本代表の欧州遠征のメンバーに選出されている森下について今日のパフォーマンスを聞かれると「今日は全くダメです」とぴしゃりと言い放った。後半42分まで左サイドでプレーしたが「前回のレイソル戦もそうですけど、ちょっともう代表モードに入っちゃっているのかなという感じがします」と指揮官ならではの厳しいコメントを残している。

「もう一度代表で自分自身を見つめ直して、いい形で戻ってきてほしいと思います」

 最後には、この後代表に合流する森下へ愛あるエールも贈った長谷川監督。森下に懸かる期待の大きさもあるが、横浜FC戦でのパフォーマンスは指揮官にとって物足りないものだったようだ。

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