FIFA、スペイン連盟会長を処分へ 女子ワールドカップで選手の唇にキス行為が物議

スペインサッカー連盟のルイス・ルビアレス会長【写真:ロイター】
スペインサッカー連盟のルイス・ルビアレス会長【写真:ロイター】

ルビアレス会長、決勝戦後の表彰式でMFエルモソの唇にキスをして問題に

 国際サッカー連盟(FIFA)は8月24日、先日の女子ワールドカップ(W杯)の表彰式で優勝メダルを授与する際に、スペイン女子代表MFジェニファー・エルモソの唇にキスをして問題になっているスペインサッカー連盟のルイス・ルビアレス会長への懲戒手続きを開始したと発表した。

 スペイン女子代表は決勝でイングランド女子代表を破って初優勝を飾った。その表彰式でルビアレス会長は、あろうことか女性選手エルモソの唇にキスをする暴挙に出た。その場は流れたものの、その後にエルモソは「嬉しくなかった」とコメント。スペイン国内外を巻き込む騒動になった。

 しかもルビアレス会長は批判の声に対して「愚か者」と応戦するなど炎上している状態から騒ぎを広げた。その後に謝罪動画を公開したルビアレス会長だが騒ぎは全く沈静化せず、エルモソはスペインの女子プロサッカー選手協会とともに、スペインの副首相に対してルビアレス会長に対する適切な処分の保証を求めるなど現在進行形で問題となっている。

 FIFAは「規律委員会は本日(8月24日)、スペインサッカー連盟会長のルイス・ルビアレスに対し、2023年8月20日のFIFA女子W杯決勝戦中に起きた出来事に基づき、同氏に対する懲戒手続きを開始する」とコメント。「規律委員会は、この件について最終決定を下した場合にのみ、これらの懲戒手続きに関する詳細情報を提供する。FIFAは、すべての個人の誠実さを尊重するという揺るぎない決意を改めて表明し、これに反するいかなる行為も強く非難する」とした。

 スペイン国内ではルビアレス会長に辞任を求める声も大きくなっているが、FIFAからも厳しい処分が下る可能性が浮上している。

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