遠藤航の「縦へのスピードは異常」 “独→英”へと渡った元英代表MFが能力を絶賛「リバプールは掘り出し物を手に入れた」

リバプールでのデビューを飾った遠藤航【写真:Getty Images】
リバプールでのデビューを飾った遠藤航【写真:Getty Images】

地元紙はデビュー戦を「ポジティブな印象を残した」と評価

 ドイツ(独)1部シュツットガルトから、イングランド(英)1部リバプールに電撃移籍した日本代表MF遠藤航は現地時間8月19日のプレミアリーグ第2節ボーンマス戦で途中出場ながらデビューを飾った。同じくドイツからイングランドへと渡った経歴を持つ、元英代表MFがリバプールでの遠藤を語っている。

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 18日に加入が発表されたばかりの遠藤。メディカルチェックを受け、早速翌日のボーンマス戦でベンチ入りすると、3-1のスコアで1人味方に退場者を出した状況のなかユルゲン・クロップ監督にピッチへ送り出された。

 10人で2点のリードを守る難しい展開で、遠藤はアンカーに配置されると堅実なプレーで攻守のバランスを保つ。終盤に危険な位置でファウルを与える場面があったものの、相手に得点は許さずに試合を3-1の勝利で締めている。

 英地元紙「リバプール・エコー」では「レッズに加入したこの日本人MFは、ユルゲン・クロップ監督にとって守備的MFのポジションに必要な厚みを加えることになる」と遠藤について考察。「アレクシス・マック・アリスターのレッドカードの5分後に投入された遠藤は、やや混乱した状況でリバプールの選手としての初出場を果たしたが、27分間ピッチに立ち、ポジティブな印象を残した」と試合のパフォーマンスを評価した。

 さらに記事では、独1部バイエルン・ミュンヘンで長年活躍し、07年より英1部マンチェスター・ユナイテッド、11年よりマンチェスター・シティと渡り歩いた元英代表MFオーウェン・ハーグリーブス氏のコメントも紹介している。

 ハーグリーブス氏は「彼はファンの関心を引くような名前ではないが、インパクトのある選手だ」と遠藤を評価。「私は彼が大好きだ」と印象を述べつつ、「ボールを保持していない時のプレスは素晴らしい。彼の身長が178センチしかないことを考えると、空中戦は本当に素晴らしい」と、能力を絶賛した。

「彼の縦へのスピードは異常だよ。元シュツットガルトのキャプテンであり、母国の主将でもある。絶対的なリーダーだ。彼は30歳で、(契約が)残っていたから2000万ユーロ(約31億円)もしたが、リバプールはちょっとした掘り出し物を手に入れたと思う」

 今後への期待も口にしたハーグリーブス氏。ドイツからイングランドへ。同じルートを辿った“先輩”の遠藤への評価は、極めて高かったようだ。

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