香川真司は「日本でより良さが出ている」 J1視察の森保監督がプレーを絶賛「素晴らしい」

C大阪でプレーする香川真司【写真:徳原隆元】
C大阪でプレーする香川真司【写真:徳原隆元】

ボランチで勝利に貢献した香川についてコメント

 日本代表を率いる森保一監督が、8月20日に行われたJ1リーグ第24節の横浜FCとセレッソ大阪の試合(0-1/C大阪勝利)を視察し、ボランチで勝利に貢献した元日本代表MF香川真司についてコメントした。

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 試合を振り返って森保監督は「この酷暑のなか、両チームとも良い準備をして、それぞれの戦い方をぶつけているタフな良い試合だったなと思います。決定的なチャンスでいえばC大阪の方が多かったと思いますが、横浜FCの選手たちもあきらめずに、粘り強く戦い、最終的な試合の結果が分からない良い試合をしていたと思います」と総括する。

「ホームの選手たちがあきらめずに戦ったことで、ファン・サポーターの方々にも見ごたえのある試合が展開されていたのではないかなと思います」

 この試合で目を引いたのが、中盤の底でプレーする元日本代表MF香川真司のプレーだ。中盤の底で何度もパスを受け、ボールを散らしながら、回数こそ少ないながらも前線に顔を出して、エリア内でボールに絡む場面もあった。決勝点の場面でも、香川が起点となっている。

 この日の香川のプレーについて、森保監督は「素晴らしいと思います」と絶賛。「彼がボールを受けてゲームコントロールできているので、セレッソの選手たちは良いポジションから良い動き出しができていて、攻撃の形もよりたくさんできているのかなという印象があります」と試合中のプレーを振り返る。

 特に、C大阪のゴールシーンについては「得点の時も真司がボールを受けて、中央でボールを散らしながら、そこからサイドに展開しての狙い通りの形だったと思う。そこは彼のように落ち着いてボールを動かしてくれる選手がいることで、攻撃が機能しているのかなと思います」と、コメントした。

 トップ下の印象が強い香川だが、U-20日本代表の監督を務めていた当時、森保監督は香川をボランチやサイドでも起用していた。そうした経験があることに加え、海外で長くプレーした経験も、今に生きていると分析する。

「彼が持っている能力からすれば、ボランチでボールを握ることで良さが出るかなと思います。今日の試合を見ていても、ヨーロッパで激しく厳しい、時間とスペースがないサッカーをやっているなかで、日本に帰ってきて、暑くて相手もなかなかプレッシャーにこれないなかで、彼にとって時間とスペースがあると感じてプレーできる環境があり、より良さが出ているのかなと思います」

 この言葉を伝え聞いた香川は「まだまだ、安定したパフォーマンという意味では、個人としても、チームとしても、もっと求めていかないと上にはいけない。そこの波がまだある。次の試合の相手が名古屋だし、あらためて継続できるかが重要だと思っている。高いレベルで要求しあわないといけない」と、気を引き締めた。

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