久保のマシア同僚ファティ、名門バルサ退団か 現地報道「監督は信頼していない」

バルセロナのアンス・ファティ【写真:Getty Images】
バルセロナのアンス・ファティ【写真:Getty Images】

シャビ監督の信頼掴めず…開幕戦での起用法が決定打と現地指摘

 日本代表MF久保建英とともにスペイン1部FCバルセロナの下部組織(ラ・マシア)で育ち、現在はトップチームで10番を付けるスペイン代表FWアンス・ファティが、クラブを離れることになるかもしれない。スペイン紙「AS」が報じている。

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 2020年にトップチームに昇格したファティは、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(現インテル・マイアミ)がバルセロナを離れ、フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)へ移籍してからは、背番号10を引き継いだ。将来を嘱望されていたファティは、これまで119試合に出場し33得点13アシストを記録している。

 現在、クラブを率いているシャビ・エルナンデス監督は、「アンス・ファティに継続的な出場機会を与えることは約束できない」と、暗に退団を勧めるようなコメントをしていた。クラブに愛着のあるファティは、プレシーズンから指揮官の考えを覆そうと奮闘したものの、元スペイン代表MFの考えを変えることはできなかったようだ。

 今シーズンの開幕戦のヘタフェ戦(0-0)、ベンチスタートとなったファティは試合終盤の11分だけプレーした。それまでのプレシーズンでの扱いに加え、この開幕戦での途中出場が、ファティにとって退団を決意する決定打になったと記事では報じている。

 記事では「監督は彼を信頼していない。実際により多くのアタッカーの獲得を求めており、ファティにはさらに厳しい競争を意味している。決定的だったのは開幕戦のヘタフェ戦だ。後半開始から起用されたのはFWアブデ・エザルズーリで、その次がFWラミン・ヤマル。ファティは3番目だった」と、シャビ監督の起用から序列を分析した。

 ファティには複数のビッグクラブが関心を示しているとされ、スペイン1部アトレティコ・マドリードも候補に挙がっていたが、「AS」紙は「アトレティコは彼の契約に関心がない」と、この噂は否定している。すでにスペインリーグは開幕しているが、この先にファティの獲得に向けた正式なオファーが届くかが注目される。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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