2シーズン前を思い出せ! 降格圏が迫るレスターのラニエリ監督が選手に喝

2季前の終盤戦に見せた驚異の巻き返し

 指揮官が指摘する2季前の2014-15シーズン、レスターはシーズン終盤まで最下位に沈み、必死の残留争いを繰り広げていた。9月から12月にかけて13試合連続未勝利(2分11敗)を経験するなど泥沼にハマったが、ラスト9試合で7勝1分1敗という怒涛の追い上げを見せて最下位から一気に14位まで駆け上がって残留を果たしていた。今のチームがお手本にしなければならないのは、この時の粘り強さだと指摘した。

「普通なら昨季のことを思い出すだろう。みんながいいプレーをして、トライすることが上手くいった。だが、今季は違う」

 指揮官は、浮き沈みの激しい昨季を乗り越えたチェルシーを例に出している。

「昨季のチェルシーを見ろ。多くのチャンピオンたちがいながら彼らは上手く機能しなかった。今季はエンゴロ・カンテとマルコス・アロンソを加えたが、他は皆同じ選手だ。そして今、彼らはトップに立っている。これがフットボールだ」

 14-15シーズンに優勝したチェルシーも、昨季は一時降格圏間近まで落ち込むなど苦戦を強いられ、年末にはジョゼ・モウリーニョ監督(現マンチェスター・ユナイテッド監督)が解任された。現在のレスターにも同じことが起きていると悟った指揮官は、選手のメンタル面に強く訴えかけながら、自らの気持ちも引き締めていた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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