アメリカ女子代表は衰えた? W杯グループ2位通過の現状を海外メディアは分析「問題は山積み」

アメリカ女子代表の問題点を母国記者が分析【写真:Getty Images】
アメリカ女子代表の問題点を母国記者が分析【写真:Getty Images】

主力の負傷、若手の台頭不足などがネックに

 アメリカ女子代表は、8月1日に行われたオーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ(W杯)グループリーグ最終戦でポルトガル相手に0-0に終わり、グループ2位での決勝トーナメント進出となった。米ポータルサイト「ヤフースポーツ」のヘンリー・ブッシュネル記者は、「アメリカ女子代表の問題点」を指摘している。

 なでしこジャパン(日本女子代表)とこれまで世界大会の決勝で何度も対戦してきたFIFAランキング1位のアメリカだが、今大会のグループリーグでは苦戦。E組初戦でベトナム相手に3-0の勝利を挙げるも、続くオランダとの対決は1-1のドローだった。

 迎えた最終戦はポルトガル相手に牙城を崩せずスコアレスドローの結果となり、勝ち点「5」で首位オランダに続く2位通過となった。

 米ポータルサイト「ヤフースポーツ」のヘンリー・ブッシュネル記者は、「アメリカ女子代表の問題は山積みだ。戦術面、技術面、システム面…しかし、苦戦の主な要因は3つある」と指摘している。

1. 適切なクオリティーを持った、さまざまなタイプの選手を輩出できていない。
2. トッププレーヤーの一部が負傷している。
3. ヴラトコ・アンドノフスキ監督は、起用可能な選手のベストを引き出せていない。

 また、ブッシュネル記者は「アメリカの選手は劣化しているのか?」との問いには、「いや。それ以上に、何十もの国がアメリカよりもずっと速いスピードで成長している」と主張した。

「例えばオランダやポルトガルは、男子サッカーで成功を収めたインフラを活用し、女子サッカーに投資している。一方、アメリカでは、ユースサッカーの縄張り争いが起こる問題点を抱えている」

 今大会の結果次第で、アメリカ女子サッカー界もテコ入れを迎えることになるかもしれない。

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