「日本に後れをとっていたが…」 韓国、キム・ミンジェとイ・ガンイン移籍でドイツ&フランスの市場に注目

韓国代表のイ・ガンイン(左)と、キム・ミンジェ【写真:Getty Images】
韓国代表のイ・ガンイン(左)と、キム・ミンジェ【写真:Getty Images】

キム・ミンジェとイ・ガンインが欧州5大リーグのビッグクラブへ移籍

 韓国は今夏、DFキム・ミンジェがイタリア1部ナポリからドイツ1部バイエルン・ミュンヘンへ、MFイ・ガンインがスペイン1部マジョルカからフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)へ、移籍が決まった。欧州5大リーグのビッグクラブの一員となり、韓国紙「東亜日報」は「ブンデスリーガとリーグ・アンにおいて、日本に数字の面で後れをとっていた韓国が、キム・ミンジェとイ・ガンインの移籍を通じで地位を高めることになった」と伝えている。

 ドイツ1部ブンデスリーガでは、MF堂安律(フライブルク)、DF板倉滉(ボルシアMG)、DF伊藤洋輝(シュツットガルト)、MF遠藤航(シュツットガルト)、MF原口元気(シュツットガルト)、FW浅野拓磨(ボーフム)、MF奥川雅也(アウクスブルク)、MF長谷部誠(フランクフルト)ら日本人選手がプレー。フランス1部リーグ・アンには、MF伊東純也(スタッド・ランス)、MF南野拓実(ASモナコ)、オナイウ阿道(トゥールーズ)がいる。

 一方で、韓国は今夏の前までで、ブンデスリーガにMFイ・ジェソン(マインツ)とMFチョン・ウヨン(シュツットガルト)の2人、リーグ・アンには0人という状況。記事では、「これまで日本はドイツとフランスのリーグに選手を多く輩出し、韓国サッカーを圧倒してきた」と触れつつ、キム・ミンジェがバイエルンへ、イ・ガンインがPSGへ移籍したことで、「ドイツとフランスで地位が逆転した雰囲気だ」と伝えている。

「キム・ミンジェとイ・ガンインが待遇面でも日本人選手を圧倒している。バイエルンはキム・ミンジェの移籍金としてナポリに5000万ユーロ(約78億円)を支払った。それに対して、ドイツでプレーする日本人選手の中で最高の評価は、堂安の市場価格1800万ユーロ(約28億円)だ。PSGがイ・ガンイン獲得のためにマジョルカへ支払ったのは2200万ユーロ(約34億円)、スタッド・ランスに所属する伊東の市場価格は1000万ユーロ(約15億6000万円)。キム・ミンジェとイ・ガンインが2023-24シーズンで活躍した場合、ドイツとフランスで韓国サッカーの地位が一層高まり、さらに選手の輩出数も増えるだろう」

 韓国は国内Kリーグのルールもあって欧州移籍が容易ではないことが話題となった時期もあったが、今後はその状況も変わっていくかもしれない。

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