前田大然は横浜FM戦で先発出場して前半だけでハットトリックを達成

　スコットランド1部セルティックは、7月19日にJ1横浜F・マリノスと親善試合を行い、4-6で敗れた。この試合にセンターFWとして先発出場した日本代表FW前田大然は、前半だけでハットトリックを達成し、高い決定力を見せつけた。

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　古巣との一戦を振り返り、前田は「今日を楽しみにしてくれていたファン、サポーターがいたので、ゴールを見せることができて良かったです」と、振り返った。最終ラインの裏を取り、ゴール前に入って点で合わせる2点目、3点目のゴールは、前田のスピードが生きたシーンだった。

「あそこに入っていくのは、大事だと思う。スプリントして入るか、入らないかでゴールが取れるかが決まってくる。あそこは持ち味なので、良かったかなと思います」

　今シーズンからセルティックは、アンジェ・ポステコグルー監督に代わり、ブレンダン・ロジャーズ監督が率いることになった。求められる役割の違いについて、「やり方はそこまで変わっていないですけど、今の監督はFWが中盤に落ちてボールに絡むことを求めています。アンジェ（・ポステコグルー前監督）とはそこが全く別ですが、今日はうまくタスクをこなせたと思います」と、振り返った。

　そして、「FWがあそこまで落ちると、センターバックは（マークに）行っていいか、行ったらダメなのか（判断が）難しいと思います」と、ロジャーズ監督の狙いに言及したが、それこそセンターバックが食いついてくれてスピードを武器とする前田の前にスペースができれば、より持ち味ができる状態になるだろう。

　昨季まではウイングでの起用が主だった前田だが、今季はFW古橋亨梧とセンターフォワードのポジションを争う可能性も十分だ。今季のポジションについて「どうですかね。まだ何も言われていないですけど」と、前置きをした前田は「キャンプでもFWをやっていたので、どっちもできるように準備していきたい」と、ポジションへのこだわりは見せなかった。

　かつてのホームスタジアムでもある日産スタジアムでのハットトリックについては、「マリノスの時に日産で一回、ハットトリックしているので。相手がマリノスでしたが、日産スタジアムでやるのは相性がいい感じがする」と振り返ったが、前田が横浜FMに在籍していた2020年8月から2021年12月という時期はコロナ禍であり、声出し応援ができない時期だった。声出し応援が解禁された横浜FMのホームゲームでプレーしたことについて、「全然雰囲気が違いました。（在籍時は）僕の応援歌もなかったですし。あらためて今日、素晴らしいチームだな、ファミリーだなという感じがしました」と、感想を口にしている。

　3冠を成し遂げたうえで臨むことになる2023-24シーズン。いいスタートを切れた前田は「もちろん3冠を取ったからプレッシャーはあります。絶対に連覇をしないといけないですし、昨シーズンはUEFAチャンピオンズリーグ（CL）の予選で敗退しましたが、まずは予選を突破することがチームとしての目標なので、まずはそこかなと思います」と、昨季を超える活躍を誓った。