横浜FM対川崎のPKシーン、レッド提示なしが議論 DOGSO案件も「相手に配慮した」

遠野大弥と一森純の接触シーンに注目【写真:徳原隆元】
遠野大弥と一森純の接触シーンに注目【写真:徳原隆元】

川崎FW遠野を倒した横浜FM一森への判定を検証

 スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグジャッジリプレイ」で、7月15日のJリーグ第21節、横浜F・マリノスと川崎フロンターレの試合が取り上げられた。PKの判定と、それが決定的得点機会阻止(DOGSO)の中でもレッドカードに該当するかが議論された。

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 後半26分、スルーパスに抜け出した川崎FW遠野大弥が横浜FMのGK一森純にペナルティーエリア内のゴール正面で倒されてPKの判定になった。カミス・モハメド・アルマッリ主審は一森にイエローカードを提示したが、谷本涼VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)は介入しなかったシーンだった。

 ゲスト出演した元日本代表DF槙野智章氏と同DF坪井慶介氏は、いずれも遠野に多少オーバーアクションのきらいはあるもののファウルであると意見を話した。元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏も「コンタクトはあると思います。それを反則と言えるかは多少意見が分かれると思う。それにプラス、オーバーアクションもある。トータルすると、どちらかというと反則と言えると思う」と話した。

 この場面では一森のファウルがボールに手を伸ばすというよりも、接触を避けようと腕を引いたものの避けきれなかったものに見え、それが逆に「ボールにチャレンジしようとしたプレー」と解釈できるのかがテーマになった。もし、そうでないと判断された場合は競技規則上レッドカードが提示されることになる。

 そのテーマについて槙野氏は「ボールにプレーしているという判断には見えないと思う。一森選手は右腕をたたんでいるので、ボールへのアクションをやめているという判断もできる。難しいですけど、レッドカードだと思う」と話した。一方で坪井氏は「ボールに行こうとした結果、相手に当たってしまったけど意図的に相手を倒そうとしていないとみるので、イエローカードで妥当ではないか」とコメントした。

 家本氏は「個人的には主審の判断を尊重するし、僕もそうかなと思う。点で見るか、面というか連動して見るのかという大きな話で、(一森がチャレンジに)行こうと思っていたが遠野選手のスピードが速く無理だと判断した。手と顔はボールのところに行こうとして、無理だと思うから(腕をたたんで)結果的に当たってしまった。(接触の瞬間)ここだけを見るとボールにチャレンジしたと解釈しないという人が多いと思う」として、「ストーリーで見ればボールに行こうとした結果、プレーを止めている。相手にダメージを与えないように配慮したと言える」と、DOGSOではあるものの、懲戒罰が一段階下がったイエローカードとなる判定を支持していた。

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