56歳三浦カズ「成功収める」 ポルトガル再挑戦へ決意表明、2季目での初ゴールにこだわり

三浦知良は再び欧州で挑戦に挑む【写真:河合 拓】
三浦知良は再び欧州で挑戦に挑む【写真:河合 拓】

オリベイレンセとのレンタル移籍を延長、出国前にメディア対応

 ポルトガル2部オリベイレンセとのレンタル移籍を延長した“キングカズ”こと元日本代表FW三浦知良が、7月15日にポルトガルへ渡った。出国前にメディアの取材に応じたカズは、新シーズンに向けた意気込みを語った。

 56歳のカズは今年2月にもオリベイレンセへ期限付き移籍。2022-23シーズンはリーグ戦3試合に出場して、リーグ戦最年長記録を更新していた。シーズン終了後、帰国してからも自主トレーニングを続けていたカズは、JFLの鈴鹿ポイントゲッターズなど国内クラブからもオファーを受けていたが、自身の代名詞でもある「11」にちなみ、ポルトガル時間の11日午前11時11分にオリベイレンセへ期限付き移籍する意向を表明していた。

 ポルトガルでプレーすることを選択理由したカズは、2シーズン目はより結果にこだわる考えを明らかにしている。

「約半年、ポルトガルでプレーして、僕としては非常に充実した日々を過ごしました。そのなかで自分が思い描いていたこと、うまくいったこと、いかなかったことがいろいろあります。1月に向こうに渡った時、成功とか失敗の前に『自分がポルトガル2部のプロリーグで、良い経験ができたらいいな』と思っていました。でも、終わってみるとそれだけでは物足りないなと感じて、本格的に向こうに行ってもっと試合に出て、自分のゴールなり、なんなりで勝利に貢献して、自分自身が感じられるある一定の成功を得たいと思いました。最初の5か月では、そこまでいけなかったので、もう一回チャンスをいただいたので、もう一回向こうで挑戦して、今度は経験だけではなく、一つの成功を収める。成功は何かというと、やっぱり試合に出てゴールを挙げることだと思います。当然、チームの勝利に貢献することだと思います」

 さらにカズは「前回もそこを目標にしていましたけど、それよりも向こうに慣れて良い経験ができたらいいなということも大きかった。今度はその経験だけではなく、試合に出てゴールを挙げるという具体的なものを成し遂げたい、挑戦したいという気持ちが強かったので。試合に出ることは大変ですが、チームと監督、スタッフと、そして日本のスタッフと話をしながら、チャンスはあるということなので、そこに自分のモチベーションを持っていきたい」と、付け加えた。

 帰国後も、日本国内で古巣となる鈴鹿、保有権を持つJ2の横浜FCでトレーニングを行っていたカズは、「最初の週は大阪でトレーニングキャンプをしましたし、その後は1週間鈴鹿で、そのあと約3週間は横浜FCでトレーニングをしていて、休みなくきたので、少し疲れもありますけど、でも必要なトレーニングだったと思います。最初の入りで、入りさえ良ければ試合に参加できるコンディションにあると思う。もちろんフル出場は難しいと思いますが、交代出場で出るくらいなら、いけるようなコンディションにあると思う。鈴鹿でも、横浜FCでも練習試合に出させてもらいましたし、実戦的なものも2試合できた」と自信を見せるとともに、「気候もグラウンド環境もまた変わるので。最初の入りは本当に気を付けないといけない。そこさえしっかりできれば、試合に関われるんじゃないかなと思います」と、意気込んだ。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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