Jリーグ9年目のブラジル人FWアダイウトンの“日本愛” 家族が驚く日本の名所とは?
【インタビュー】年齢を重ねるとともに、習慣に順応して日本に馴染む
J1のFC東京に所属するブラジル人MFアダイウトンは、2015年にブラジルのパラナ・クルーベからジュビロ磐田に期限付き移籍で加入し、日本での生活が始まった。翌シーズンに完全移籍すると、その後5シーズンにわたって磐田でプレーし、20年からはFC東京に籍を置いている。
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来日した当初は、「日本でプレーするのは、2、3年くらいかなと思っていました」と明かすアダイウトンだが、「年を重ねるにつれて、日本の習慣に慣れたりしてとても馴染んで、いつの間にかこんなに長くいることになりました」と笑う。
アダイウトンは日本のどこが気に入ったのか。「ピッチ外で言えば、日本の治安やいい習慣というのは本当に素晴らしいですね。私だけではなく、私の家族、妻と息子にも非常にいい部分です。私の息子は(2017年1月30日に)日本で生まれたのですが、日本の習慣を身につけられること、また日本の教育を受けられていることも、とてもいいことだと思っています。もちろん、ブラジルにもいいところはたくさんあるので、その両方のいいところを組み合わせて身につけてくれたら嬉しいです」と、家族への影響についても語った。
10人兄弟の末っ子というアダイウトンは、ブラジルにも多くの家族がいる。「この何年かは、新型コロナウイルスのパンデミックの関係で、あまりブラジルから日本にくることはできていません」と前置きをするが、「ちょっと前に母とおばさんが来てくれました。連れて行ったのは、東京の中心地である渋谷や六本木、新宿のあたりですね。世界中で話題になっているのが、渋谷のスクランブル交差点です。日本に来るまでは『あんなに人がいるわけないだろう』と疑うのですが、実際に目の当たりにすると『本当にあるんだ』『こんなにすごいんだ』と驚きますね」と、日本に来て名所に連れて行った時の反応を楽しんでいるようだ。
来日した外国人が日本について驚くことの1つに、地震の多さがある。アダイウトンも、「やっぱり最初は私も家族も怖かったですが、今は少し慣れたところもあります。それに日本の建物は耐震性も高いので、揺れることには驚きますが、崩れないだろうと安心していられます」と、長く日本に住んだことでしっかり順応している様子を伺わせていた。
[プロフィール]
アダイウトン/1990年12月6日生まれ、ブラジル出身。フォルタレーザEC―ECヴィトーリア―イトゥアーノFC―ジョインヴィレEC―イトゥアーノFC―AAポンチ・プレッタ―パラナ・クルーベ(いずれもブラジル)―磐田―FC東京。J1通算221試合52得点、J2通算39試合17得点。スピードに定評があり、スペースを使った攻撃やドリブルでの突破も得意とするJリーグ9年目のアタッカー。空中戦も強く、攻撃の起点になれる。
(河合 拓 / Taku Kawai)