久保建英、森保ジャパンでの“理想ポジション”に見解 「それが僕の第一希望ですね」

久保建英が6月シリーズを振り返った【写真:徳原隆元】
久保建英が6月シリーズを振り返った【写真:徳原隆元】

「アディダス」社の新スパイク発表イベントで日本代表に言及

 スペイン1部レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英が7月4日の新スパイク「エックス クレイジーファスト」発売を記念したイベント「アディダス フットボール タケトーク!」で、森保ジャパンの6月シリーズを振り返った。

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 6月に行われたエルサルバドル戦(6-0)、ペルー戦(4-1)でも日本代表の勝利に貢献した久保は、「シーズン終盤のコンディションが良かった流れで、そのまま試合まで間隔が空かなかったことで、コンディションの良さにつながったと思います」と、好プレーを見せられた要因に言及した。

 また、3月から6月の活動までの期間での変化については「3月終わってから6月までの間に4、5点取ったと思います。コンスタントにチームの結果に携われたというか、勝利に貢献できるようになったことが、結果の面で自信になったと思います」と、クラブでの影響が代表でのパフォーマンスにつながっていたことを明かしている。

 このイベントで司会を務めた元日本代表DF槙野智章氏に、森保ジャパンで務めたいポジションを聞かれた際には、「3月、6月の新生森保ジャパンは、4-3-3と4-2-3-1のパターンをやったと思います。4-2-3-1だったら、3枚の真ん中。トップ下がやりたい。4-3-3なら右のウイング。それが僕の第一希望ですね」と、答えた。

 そうした要望は、森保一監督にも伝えているという。「監督から『どんどん言ってきてくれ』と僕たちに言ってきてくれるので、僕だけじゃないですが、いろんな選手が自分のどこでプレーしたいという希望や、どこを見てくれということを、新しいチームになったこともあって、どんどんみんなアピールしていると思う」と、ピッチ外でもアピール合戦があることを明かした。

 また、スタメンと途中出場についても「もちろん僕はスタートから出たい。途中から出て試合の流れを変えるのも、後で見たらインパクトが大きいので、どちらも準備していますが、僕はスタートから出たいです」と、先発へのこだわりを口にした。

「みんな主張が強い」森保ジャパンのムードに言及

 エルサルバドル戦の前半10分に右サイドで相手をかわして逆サイドのMF三笘薫にパスを出したが相手にカットされた場面を映像とともに振り返った久保は、「ボールを受けた時に菅原選手がうしろでオーバーラップするのが見えていたので、その動きも駆け引きの一つに使いながら(ドリブルを仕掛けた)。一瞬のボディフェイント、一瞬のアジリティーで相手を抜くのは得意なので、菅原選手には申し訳ないが、ボールを持った時から中にカットインしようと決めていました。そのあとのパスは、決め打ちみたいな感じで三笘選手が空いていると思って、あまり見ずに出してしまいましたが、(ドリブルは)非常に余裕をもって、取られるとは思っていません。自分のアジリティーには絶対的な自信を持っているので、仕掛ける時は基本『抜ける』という前提でプレーしているので。自信があるからこそ、簡単なボディフェイントですが出せるのかなと思います」と、解説した。

 そして、改めて「ここで菅原選手がオーバーラップしてくれなかったら、縦に行くにしても自分でいかないといけなくなります。相手が迷うこともなくなりますし、こういうランニングにも、みんなに注目してもらえたらと思います」と、DF菅原由勢の密かなファインプレーに感謝した。

 現在の日本代表は、積極的にコミュニケーションが取れているようで、「さすがにプレーが切れないとコミュニケーションはないですが、このシーンのあとのあとくらいには、菅原選手に『そろそろオレに出してくれよ』と言われました」と、明かした。そして「みんな主張が強いので、『どんどん俺の動きを見てくれ』『ここへのサポートを見てくれ』というのがあります。それを囮に使いたい自分もいますが、やっぱり良いところに動いてくれている選手がいるので、そこはできるだけみんなを生かせるようにしています」と、ボールのないところでの動きの質が高いことにも言及した。

 9月に次の活動を行う森保ジャパンだが、新たなスパイクを得た久保は、新シーズンどんなプレーを見せて、どんな状態で日本代表に加わることになるだろうか。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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