不振ドイツ代表の「腐敗は本物」 母国糾弾、11戦3勝と低調ぶり深刻「マンネリ化している」

コロンビアに敗れたドイツ代表【写真:ロイター】
コロンビアに敗れたドイツ代表【写真:ロイター】

南米コロンビアとの国際親善試合で0-2敗戦、6月シリーズで2連敗

 昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)でグループ敗退の屈辱を味わったドイツ代表は、6月20日に南米コロンビアとの国際親善試合に臨み、ホームで0-2と敗戦。ハンジ・フリック監督率いる代表チームの不振ぶりに「腐敗は本物」と母国メディアは糾弾している。

 来年行われる欧州選手権(EURO)のホスト国であるドイツは、ホームでコロンビアと対戦。16日のポーランド代表戦(国際親善試合)を0-1で落として迎えたこの一戦でも低調ぶりは拭えず、後半9分にFWルイス・ディアスに先制点を許すと、同37分にはMFフアン・クアドラードにPKを決められ、万事休した。

 6月シリーズで2連敗を喫したドイツは、今年に入ってからの強化試合でわずか1勝(1分3敗)止まり。まさかのグループ敗退となったカタールW杯の3試合を挟んで過去11試合で3勝しか挙げられておらず、W杯で4度の優勝を誇るサッカー大国の不振が顕著に表れている。

 敗戦を受け、ドイツ国営放送「DW」は「EURO2024を前に、ハンジ・フリック監督のドイツはマンネリ化している」と指摘。MFジャマル・ムシアラ、MFイルカイ・ギュンドアン、FWカイ・ハフェルツら主力を擁しながらシュート5本に終わった戦いぶりへの問題が深刻化していると綴っている。

 記事では「この敗戦には、ここ数週間、数か月で見られたような欠点があった。パスミス、ビルドアッププレーの不足、攻撃的なプレーの欠如……これらはすべて、このドイツチームにとって非常に馴染み深い物語になっている」と綴られ「腐敗は本物で、ドイツは出口を見つけられないようだ」とフリック体制下での懸念が伝えられた。

 9月の国際Aマッチウィークでは、カタールW杯のグループリーグで1-2の逆転負けを喫した日本代表(9日)と再戦。不振に晒されているなか、森保ジャパンを相手にどう立ち振る舞うだろうか。

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