ムバッペ&ケイン去就巡り「大型玉突き移籍」の可能性 レアルは「大金投じる」と英指摘

去就が注目されるキリアン・ムバッペとハリー・ケイン【写真:ロイター】
去就が注目されるキリアン・ムバッペとハリー・ケイン【写真:ロイター】

強力ストライカー補強へ…レアルがムバッペ、PSGがケイン獲得を画策か

 今夏の移籍市場で、ストライカーの玉突き移籍が起こるかもしれない。スペイン1部レアル・マドリードのFWカリム・ベンゼマが退団したことで、フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペ、イングランド1部トッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインの周囲が騒がしくなっている。複数の英メディアが報じている。

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 レアルに所属するベンゼマは、クラブとの契約が満了を迎えてサウジアラビア1部アル・イテハドへ移籍した。レアルのカルロ・アンチェロッティ監督は、ケインの獲得をクラブに要望していたとされる。だが、状況が変わり始めたようだ。

 来シーズンまでPSGとの契約を残すムバッペは、クラブとの契約を延長する意思がないことを表明。契約満了までムバッペを保有していた場合、PSGは来夏にフリーでムバッペを手放すことになる。そのため、今夏の移籍市場のうちに売却に動く可能性が浮上。そのムバッペに関心を示しているのが、昨夏にムバッペの獲得に乗り出したものの、PSGと契約を延長された形になったレアルだ。

 英紙「デイリー・メール」は「レアルは来夏でトッテナムとの契約が満了するケインにも関心を示している。だが、長期的な目標でもあったムバッペに大金を投じることに重きを置き始めている」と伝え、フランス代表のエースストライカー獲得に照準を合わせていると指摘している。

 これにより、トッテナムにはケインをキープできる可能性が高まったかと思われたが、PSGもムバッペが離脱する可能性が出てきたことで、ケインに関心を示しているという。英紙「デイリー・ミラー」は、「クラブ(トッテナム)はスターストライカーに対しても、どんなオファーにも耳を傾けるつもりだ。だが、直接のライバルではなく、イングランド国外へのクラブへ売却することを好んでいる」と、報じた。

 すでにイングランド1部マンチェスター・ユナイテッドからの強い関心が伝えられているケインだが、トッテナムとしてはレアルやPSGに売却したい意向のようだ。また、ケインについても「ケインの近しい関係者が、ムバッペが契約更新をしないことを表明する前である先月のうちにPSGへの移籍に向けて話し合いを持った」としている。

 シーズンオフを迎え、すでにイングランド代表MFジュード・ベリンガム(ボルシア・ドルトムント→レアル・マドリード)やアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスター(ブライトン→リバプール)、ベルギー代表MFユーリ・ティーレマンス(レスター→アストン・ビラ)といったMFの移籍が決定しているなか、ケインとムバッペの契約動向も大きな注目ポイントに。大型ストライカーの玉突き移籍は今夏に実現することになるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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