データが実証する「本田外し」の妥当性 日本代表のパスワークへの関与は全盛期の“20%”に低下

大迫が叩き出した攻撃チャレンジ成功率100%

 この日の攻撃陣の新しい顔となった齋藤、大迫、そして最もボールが集まった清武のデータを見てみたい。

図3

 大迫、清武がInstat Indexの1位、2位であることは先ほど述べた。この2人に比べると齋藤の231ポイントという数値はチーム内9位という結果からも分かるように、明らかに物足りない。齋藤がチームトップだったデータは攻撃のチャレンジ数だが、その成功数は11回中4回だけで、ボールロストの数も13回と清武に次いで高い。

 清武は本田より出場時間が10分長いだけだが、成功したパス数は本田の2倍以上だ。ボールロスト数の多さが気にはなるものの、攻撃チャレンジ数とその成功数、そして何よりも3得点に絡んだという意味では十分な存在感があった。大迫に関しても、2得点のインパクトが強かったのか、データで確認するまではそのパス受数(21回)の少なさを認識できないほどの輝きを放っていた。特に5回の攻撃チャレンジが全て成功という面では、その質の高さを証明できた。

 ここまで数値データを見てきたが、次はデータを別の角度から見てみたい。それぞれの選手が、どこでプレーしたかというデータだ。

 

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