FC東京、J1王者に苦杯も「相手も困っていたんじゃ…」 森重真人が力説した1つの収穫

FC東京の森重真人【写真:Getty Images】
FC東京の森重真人【写真:Getty Images】

横浜FM戦で2-3敗戦も、森重が語った評価ポイント

 首位のヴィッセル神戸、2位横浜F・マリノスと対戦したここ2試合は、FC東京にとって上位浮上へ真価が問われる連戦だった。結果はいずれも2-3スコアでの敗戦。それでも6月3日の横浜FM戦では優勢に試合を進める時間帯もあり、一時は逆転するなど良いところも多かった。

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 前半1分に先制されたFC東京のなかで、積極的な守備を見せていたのがDF森重真人だった。最終ラインでFWアンデルソン・ロペスを見張った森重だが、機を見ては最終ラインの前で相手の横パスをカット。そこからカウンターにつながる場面も何度かあった。

「守備は良い形で、自分たちの狙いどおりにエドゥアルドのほうでハメることができていたので、相手も困っていたんじゃないかなと思う。1週間しっかり準備しましたし、自分たちの持ち味を出すために良い形でボールを奪いに行くことができていた」

 この日、森重がチームに伝えたかったのは、前に出ることの重要性だった。象徴的だったのが、前半22分の場面。中盤で相手の横パスをカットした森重が、ファウルで止めようとする相手をいなして、前方に抜け出した。アドバンテージになればチャンスだったが、主審はファウルを取った。

 すると森重は明確に不満を示したが、「あれも流してもらえていたら、もしかしたらチャンスになっていたかもしれない。1つ1つのこだわる姿勢っていうのが、少しずつ自分たちを勝利に近づけてくれるんじゃないか」と、チームを鼓舞する意味も込めていたことを明かした。

 FC東京がFW仲川輝人のアシストからFWディエゴ・オリヴェイラが決めた1点目の場面でも、前に出る姿勢が出たと森重は振り返る。

「みんなの考え方1つだと思う。自信をなくしてしまうと、どうしてもチャレンジできなかったり、どうしてもうしろ、うしろにという悪循環になってしまう。1点目のところでも、真ん中で(長友)佑都くんがしっかり球際で戦って、前に前にというところで、自分たちにボールがこぼれて、そこからの得点でした。守備においても、攻撃においても、やっぱり前に行かないと自分たちの苦しい時期は突破できないと思っています」

 その後、一度は逆転したものの後半に再逆転を許したFC東京。MF松木玖生の一発退場もあり苦戦を余儀なくされたが、最後まで果敢にゴールを目指した。「サポーターの前で情けない姿は見せられなかった。90分を通して、勇気ある戦いができたんじゃないかなと思います」。敗戦のなかで示した自分たちの強みを、次節は勝ち点につなげなければいけない。

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