降雪地域のJ2山形、“秋春制”シーズン移行について公式声明を発表 「多くの誤解を招いている」

Jリーグの秋春制を巡って議論(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】
Jリーグの秋春制を巡って議論(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】

日程に関してはJリーグが考慮→降雪時期に困難な状況で開催は無い見通し

 J2モンテディオ山形が公式ホームページにて、Jリーグのシーズン移行検討について見解を表明した。Jリーグは5月30日に理事会を開き、秋春制へのシーズン移行などが検討されていた。これについて、「クラブのお伝えしたい内容の多くが皆様に上手く伝わっていないと感じております」とし、多くの誤解を解くためにも公式の声明を発表した。

 クラブは「多くの誤解を招いており、ご心配とご迷惑をおかけしていることをお詫び申し上げます。現段階において、シーズンの移行について決定していることは何一つありません。シーズン移行が決定ありきで進んでいることではないという事をご理解いただければ幸いです」としたうえで、内容をまとめている。

 まず、「シーズン移行そのものについての賛否を問う議論」や「移行ありきの検討」にはこの段階では行っていないということ。クラブとしては「現在の降雪時期(12月中旬以降~3月中旬)にホームゲームを開催することは極めて難しい」と考えているという。

 これには、物理的な改善か、その時期に試合を山形で開催しないことがシーズン移行した場合の議論の前提としている。一方で、現在リーグから示されている日程案については議論すべき部分はあるものの、一部考慮してもらっていることから、現在のシーズンとおおよそ変わりない内容だったことで、降雪時期に困難な状況で開催をすることは無いという認識のようだ。

 これによって、来場するファン・サポーターにとって、今以上に悪い観戦環境を強いる時期の試合開催を行う考えはない、という。改めて「シーズン移行の議論に参加するのであれば、降雪地域のクラブとして積極的にその議論に入るべきだと考えております」とはっきりと立場を示した。

 その理由としては、開催にあたり地域の課題もしっかり伝える必要があること、加えて、議論される内容によっては新たな発見もあるのではないかと感じることから、しっかりと議論に参加したいという考えだ。

 また、ファン・サポーターからの意見交換はクラブ独自で議論の場やヒアリングの機会を設けるようだ。

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