「自由にやらせてあげたい」 アピールに必死な小林の代表初得点を導いた山口の絶妙なバランス感覚

J2でプレーもハリルJで不可欠な存在に

 山口が中盤でバランス調整に注力し、小林は代表初ゴールを決めた。主将のMF長谷部誠(フランクフルト)を温存したゲームだったが、中盤のフィルター役として山口は堅実なプレーを披露。それでも15日のロシア・ワールドカップアジア最終予選サウジアラビア戦に向けて慢心はない。

 「オマーンも案外強かったし、そのなかで球際も行けたと思う。サウジ戦はそれ以上じゃないといけないと思います。これがサウジ戦でできればいいけど、そこまでの手ごたえはないので」と謙虚に語った。

 10月6日の最終予選イラク戦では、アディショナルタイムの劇的な決勝ゴールで一躍脚光を浴びた。この日は本来の黒子役で実力を示した山口は、ハノーファーのドイツ2部降格に伴い、J2のセレッソに復帰したが、バヒド・ハリルホジッチ監督に名指しで批判された。だが、デュエルという1対1の強さを選手に求める指揮官にとって、山口は欠かせない存在になりつつある。

 

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