「自由にやらせてあげたい」 アピールに必死な小林の代表初得点を導いた山口の絶妙なバランス感覚

 

「キヨ君にボールが入るとスイッチが入る」とセレッソコンビも健在

 日本代表MF山口蛍(セレッソ大阪)は11日の国際親善試合オマーン戦で先発フル出場し、MF清武弘嗣(セビージャ)との“セレッソコンビ”で中盤を掌握した。

「キヨ君(清武)と久々に最初から一緒でというのもあったし、前に行きやすかったのかなと。お互いに見ながらやっていたし、良い距離感でできてたのかなと。キヨ君にボールが入ると全体のスイッチが入るし、左右にいいボールが入る」

 2人は2010年から12年までセレッソでともにプレー。その間にクラブはチーム歴代最高のリーグ戦3位やAFCチャンピオンズリーグ準々決勝進出も果たした。2012年ロンドン五輪でも関塚ジャパンの4位入賞に貢献した名コンビは、ハリルジャパンでも健在だった。

 清武はトップ下に入ると、1ゴール2アシストの活躍でその力を見せつけた。山口はそのプレーにやりやすさを感じていた一方で、清武が交代で下がった後は新戦力がアピールできるように気遣いを見せた。ボランチのパートナーは、先発したMF永木亮太(鹿島アントラーズ)からMF小林祐希(ヘーレンフェーン)に途中で代わり、清武の不在は試合に大きな影響を与えたという。

「後半、徐々にメンバーが代わっていったあたりから、入った選手は勢いがもちろんあるし、キヨ君みたいな落ち着きはなかったのかなと。そこで取られてカウンターもあったので、もっと無理して前に入れないでボールをつないでも良かったと思うけど、新しく入った選手はアピールしたいだろうから、なるべくボールを入れてあげたいという思いもあった。祐希が入って前に行こうとするから、自由にやらしてあげたいなと」

 

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