浦和が公式戦14試合ぶり敗戦 スコルジャ監督が後悔「より多くの選手を入れ替えていればよかった」

浦和を率いるマチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】
浦和を率いるマチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】

ACLからスタメン変更は4人のみ

 浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、5月10日のJ1リーグ第10節のサガン鳥栖戦に0-2で敗れると「より多くの選手を入れ替えていればよかったと、試合後の今は思っている」と、難しいタイミングでのゲームに選手起用を悔やんだ。

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 浦和は5月6日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦、アル・ヒラル(サウジアラビア)との激闘を制して中3日だった。そのゲームにスコルジャ監督はスタメン変更を4人のみにとどめた。MF安居海渡とFWホセ・カンテを前線に配置し、主将のDF酒井宏樹は登録メンバーから外した。しかし、ダブルボランチのMF岩尾憲とMF伊藤敦樹、センターバックのDFアレクサンダー・ショルツとDFマリウス・ホイブラーテンにGK西川周作と、中盤から後方の中央は変更しなかった。

 そうした中で、岩尾が「プレッシャーを受けながらも、前に進んでいくというところで悪いものばかりではなかった」という試合にしながら、「背後への動きやボールは不足した」と話した部分は顕著に。前半終了間際にMF大久保智明のシュートがGKに弾かれたところを、久々出場のMFアレックス・シャルクが詰めた場面も起き上がって飛びついたGK朴一圭の動きを見極められずにぶつけてしまった。

 後半は両チームとも選手交代を繰り出し、浦和はFW興梠慎三、MF関根貴大、MF小泉佳穂といったACL決勝をスタメンで戦ったメンバーも投入。しかし、小泉が相手の2点目につながる痛恨のミスをするなど、最後までチームのパフォーマンスは上がらなかった。

 スコルジャ監督は記者会見で4人のみのスタメン変更にとどめた起用を問われると、「マイ、ミステイク」としたうえで「より多くの選手を入れ替えていればよかったと、試合後の今は思っている。ただし、これは負けたから、こう言っているものですが」と険しい表情だった。

 ビッグマッチの次の難しいタイミングで迎えたゲームだったのは事実だが、指揮官は「試合の後、色々なデータを分析し、勝つためにどのようなやり方が良いのかを考えて準備した。そこで4人、特に攻撃の選手を代えた。だが、それだけで十分ではなかったようだ。土曜日(ACL決勝第2戦)に試合に出た選手たちが今日、悪かったとは思わない。それぞれがベストを尽くしたと思う。しかし我々は、結局のところは人間です」と、エネルギーが足りていなかったことを表現した。

 浦和は2月25日の横浜F・マリノス戦に敗れて開幕2連敗となった試合から、約2か月半ぶり、公式戦では14試合ぶりの敗戦に。再び中3日でリーグ戦のガンバ大阪戦を控える浦和だが、スコルジャ監督はここでどう立て直す、あるいはチームを引き締めるのか手腕が注目される。

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