J1自動昇格争いは3チームによる混戦模様! 首位札幌が敗れ、2位松本と3位清水が勝利

清水との勝ち点差が広がれば昇格決定だった札幌だが、徳島の守備を崩せずに敗戦

 コンサドーレ札幌の5シーズンぶりのJ1復帰決定はお預けとなった。6日に各地で行われたJ2第40節で首位の札幌が徳島ヴォルティスに1-2と敗戦。2位の松本山雅FCと3位の清水エスパルスがともに勝利し、残り2節となったJ1自動昇格を巡る争いは大混戦となった。

 勝ち点6差の3位清水と勝ち点差が広がれば今節で昇格が決まる札幌は、敵地で徳島と対戦。メインスタンド側から見て左から右に強く吹き抜ける風の影響でボールの軌道が変化する厳しい環境のなか、風下でスタートした札幌は前半32分に先制点を奪った。右サイドでのフリーキックをDF福森晃斗が上げると、ゴール前で両チームの選手が競ったこぼれ球をFWジュリーニョが押し込んだ。札幌は1-0と先制点を挙げた。

 しかし前半終了間際のアディショナルタイム、徳島のペナルティーエリア内からGK長谷川徹がフィードしたボールは強い風に乗り、札幌守備陣も目測を誤るなかでワンバウンドしたボールを徳島MF渡大生が流し込んで1-1の同点。札幌から見れば痛恨の時間帯での同点ゴールとなり、前半を終えた。

 すると勢いに乗った徳島は後半10分、先制ゴールの渡が左サイドで鮮やかな反転を見せてDF2人をかわすと、コントロールしたミドルシュートを放った。向かい風で強く変化したボールはゴールポストに当たったが、FW山崎凌吾が押し込んだ。札幌は1-2とリードを許す厳しい展開になった。札幌は風上を利して猛攻に出るも、徳島の守備を最後まで崩し切れず、このまま敗戦。得失点差で首位こそ守ったが、大混戦に巻き込まれた。

 

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