ケルンで輝く大迫の招集は「ロジカル」 ハリル監督が“16メートル”攻略のキーマンに指名

激戦区となったFW陣、2トップも視野に

 そして指揮官は、大迫にゴール量産を要求した。ケルンでは足下の技術と、ハリル監督も評価する体の強さを生かしたポストプレーが光るが、「我々が探しているのは、より得点を取れる選手ということ。彼がもしプレーすれば、他の選手もより点を取ってほしいという期待です」との言葉からも分かるように、求められるのはやはりゴールだ。9月のW杯最終予選タイ戦(2-0)では、不動の地位を築いていたFW岡崎慎司に代わってFW浅野拓磨が先発で起用されるなど、センターフォワードはこのところ流動的なポジションで、大迫にもチャンスはありそうだ。

「今はオカ(岡崎)や浅野を使っています。オーストラリア戦では本田を使いました。みんな驚いたかもしれませんが、より良いソリューションを探しています」

 ハリル監督はこれまでの1トップの布陣から、状況によっては中央に2人、サイドに2人のFWを配置する攻撃的な4トップシステムの採用も示唆。ケルンでは2トップの一角としてプレーする大迫にとっては、願ってもない変化と言えるかもしれない。ドイツで成長を遂げた26歳は、指揮官の求める“解決策”になることができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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