審判団へ謝罪を要求? リバプールMFの“ハンド→VAR介入なし”に敵将が怒り「PKだったはず」

リバプールのチアゴ・アルカンタラ【写真:Getty Images】
リバプールのチアゴ・アルカンタラ【写真:Getty Images】

リバプールはウェストハムに2-1で勝利、チアゴのハンド疑惑に物議

 イングランド1部リバプールは現地時間4月26日、プレミアリーグ第33節でウェストハムと対戦し、2-1で勝利を収めた。終了間際、自陣ペナルティーエリア内でMFチアゴ・アルカンタラの手に当たった“PK疑惑”について、敵将のデイビット・モイーズ監督が怒りを露わにしている。

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 リバプールはトップ4争いから脱落しないため、ウェストハムは残留争いから脱却するため、それぞれ勝ち点「3」の獲得が非常に重要となる一戦。試合は前半12分にウェストハムMFルーカス・パケタに先制を許す展開に。それでもリバプールは同18分にオランダ代表FWコーディ・ガクポが同点弾、後半22分にはコーナーキックからDFジョエル・マティプがヘディングを叩き込んで逆転勝利を収めた。

 そんななか、後半43分のシーンが物議を醸している。自陣ペナルティーエリア内に攻め込まれチアゴが守備対応した際、足を滑らせてピッチについた左手にボールが接触。ウェストハムの選手は一斉にハンドをアピールしたが、目の前で見ていた主審はそのまま流し、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入することもなかった。

 モイーズ監督は試合後のインタビューで苛立ちを隠し切れなかったようで、英公共放送「BBC」が怒りのコメントを紹介。「VARは我々に全く敬意を示していない。チアゴの言い分としては、転倒を防ぐために必要だったということになるだろうが、もし飛び込むようなタックルをしてしまったのなら、それは自分自身でコントロールを失っていることが原因となる。ボールを狙って飛び込むのなら、転倒を防ぐための手を突き出す必要はなかった。なので、PKだったはずだ」と語っている。

 特に怒りはVARに向いており、「最も受け入れ難いのはVARの無礼だ。VARが主審に対して、少なくとも確認の必要があると提言しなかったことだ。私は驚いている。VARを扱う者が、重要なジャッジとなる可能性を認識するための充分なサッカーの知識を備えていなかったということになる。ハンドのルールは頻繁に変わっているが、私は好意的に受け止めていない。彼は意図的にハンドをしたのか?それはないだろう。ただ、自分の行動によって手に当たってしまったのが事実だ。彼ら(審判団)はクラブに謝罪する必要がありそうだ」と指摘している。

 一方、リバプール専門メディア「Anfield Warch」は公式ツイッターで「PGMOL(プレミアリーグプロ審判協会)の説明は以下の通り。チアゴは足を滑らせたため、向かってくるボールを避けることが難しかったため、(ピッチについた)手はルール上、自然な位置にあったという認識となった」と投稿している。チームの敗戦も相まって、ハンドの有無の判定がモイーズ監督の怒りを買ってしまったようだ。

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