Jリーグ「史上最強ベスト11」の有力候補は? 歴史に名を残すレジェンドと現役選手がずらり

かつてJリーグで活躍をしたレジェンドと言われる選手たち【写真:Getty Images】
かつてJリーグで活躍をしたレジェンドと言われる選手たち【写真:Getty Images】

Jリーグ「J30ベストアウォーズ」、ベストイレブンは250選手がノミネート

 1993年に開幕したJリーグは、今年の5月15日に30年の節目を迎える。Jリーグは「J30ベストアウォーズ」企画を実施中で、ファン・サポーターの投票を基に「MVP」「ベストイレブン」「ベストマッチ」「ベストシーン」「部門別ベストゴール」を決定するなか、Jリーグの特設サイト上で投票を呼び掛けている(投票期間:4月11日13時~4月21日18時/結果発表:5月15日の「Jリーグの日」)。今回は「ベストイレブン」の紹介と選出予想をしてみたい。

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 これまで29シーズンが戦われたJリーグでは、各シーズンに11人が選出されるベストイレブンに延べ319人が選出された。複数回の受賞者もいるため人数は絞られ、その選手たちに推薦選手を加えた250人がノミネートされ、ベストイレブンをファン・サポーターが選出する。

 投票時にGKを除く各ポジションの人数バランスをフォーメーション選択で変更可能となっており、5バックにしてDFを増やしたり、3-6-1を選んでMFを厚くすることもできる。

 純粋にベストイレブンの選出回数が多い選手は有力候補と言える。GKでは、名古屋グランパスなどでプレーして6回受賞のGK楢﨑正剛、浦和レッズで5年連続受賞のGK西川周作が群を抜いている。海外でのプレーもあったが、日本代表で長年ゴールを守ったGK川口能活は2006年の1回、GK川島永嗣は09年の1回選出にとどまる。しかし、ファン・サポーターの投票という点では有力候補になるかもしれない。また、Jリーグ創設期に清水エスパルスで活躍したブラジル人GKシジマールは推薦によりノミネートされている。

闘莉王や遠藤保仁らに加え、中田英寿や長谷部誠らも上位候補

 DFでは、浦和などでプレーしてベストイレブンを9年連続受賞のDF田中マルクス闘莉王はJリーグの歴史に燦然と輝く。また、横浜F・マリノスで6回受賞のDF中澤佑二、Jリーグ開幕から5年連続受賞した横浜のDF井原正巳、FC東京で5回受賞のDF森重真人、川崎フロンターレで4年連続受賞のDF谷口彰悟、鹿島アントラーズで4回受賞のDF秋田豊はリーグの歴史に名を残すセンターバックたちだ。

 サイドバックでは、鹿島アントラーズなどで4年連続受賞のDF相馬直樹と川崎で3年連続受賞のDF山根視来が受賞回数では双璧。海外移籍した選手も多いポジションだけに、DF内田篤人、DF酒井宏樹、DF長友佑都といった日本代表を支えた選手たちも候補になるか。

 MFは多士済々という言葉では表現し切れないほどのメンバーが並ぶ。プレーメーカーと呼べるタイプでは、ガンバ大阪などで最多12回受賞のMF遠藤保仁はJリーグの歴史に名を刻む。川崎のMF中村憲剛が7回、鹿島アントラーズのMF小笠原満男が6回の受賞、ジュビロ磐田で4回受賞のMF名波浩が受賞回数からは有力候補だろう。また、より守備的なタイプでは浦和とジェフユナイテッド千葉で4回受賞のMF阿部勇樹、磐田で4回受賞のMF福西崇史もJリーグを彩った選手だ。

 攻撃的な選手に目を移すと、川崎で4回受賞のMF家長昭博は近年のJリーグで輝きを放っている。また、横浜FMで3回受賞したMF中村俊輔も忘れられない存在だ。

 海外移籍の多いポジションでもあり、数シーズンのプレーでタイトルに貢献した外国人選手、Jリーグ創設期に活躍した選手は年齢的な点からベストイレブンの回数を重ねることが難しい。その意味では、受賞は1回だがベルマーレ平塚(当時)のMF中田英寿や浦和のMF長谷部誠、3回受賞したヴェルディ川崎(当時)などのMFビスマルク、柏レイソルで2回受賞のMFレアンドロ・ドミンゲス、2回受賞したV川崎のMFラモス瑠偉も上位候補だ。

FWにはJリーグを代表するストライカー陣、大活躍の外国人選手たちも

 そしてFWには各クラブでゴールを量産した名手がずらりと並ぶ。ギネス記録になった4試合連続ハットトリック達成し、磐田で4回受賞したFW中山雅史、V川崎で3回受賞のキング・カズことFW三浦知良、鹿島で3回受賞のFW柳沢敦など、Jリーグを代表するストライカーたちばかりだ。

 また、受賞は1回だが浦和のFW福田正博は日本人初のJリーグ得点王でもある。川崎などで3回受賞しJ1最多得点記録を持つFW大久保嘉人、外国人選手では名古屋グランパスで3回受賞のFWストイコビッチ、浦和で3回受賞のFWエメルソンが歴史に名を刻む。

 もちろん、ほかにも1シーズンの鮮烈すぎる活躍が強い印象に残る選手もいるだろう。また、MVPを受賞したシーズンにベストイレブンに入らなかったことで、回数が思いのほか少なかった選手もいる。10人が選べば10通り、100人が選んでも100通りのチームができそうな豪華なラインアップから誰が選出されるのか。

 そして、このベストイレブンに選出された選手の中から、投票結果を基に選考委員会でJリーグ30周年のMVPが決定される。

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