U-19日本代表が悲願のアジア初制覇! サウジアラビアをPK戦の末に下す

PK戦前にはスタッフを含むチーム全員で円陣

 後半に入ると日本はサウジアラビアの攻めの前に押し込まれる展開となった。また同13分にはMF三好康児(川崎)が相手マーカーのラフなタックルを浴びて負傷。MF遠藤渓太(横浜FM)と交代するアクシデントが起きた。同25分にはMFサミの突進からパスを受けたアルヤミに小島がかわされ大ピンチを迎えたが、守備陣が体を張って食い止めた。一方で攻撃は単発に終わり、糸口を見い出せないまま90分間を終えた。

 15分ハーフの延長戦開始直後にはDF藤谷壮(神戸)が足を痛め、最後の交代カードでDF初瀬亮(G大阪)が投入されるなど、総力戦の様相を呈した。同8分にはMF堂安律(G大阪)のミドルのこぼれ球を拾った遠藤が中央に折り返してFW岩崎悠人(京都橘高)が頭で合わせに行ったがわずかに合わず。それでも明らかに動きの落ちたサウジ守備陣を押し込む時間帯が増えた。

 迎えた延長後半9分、サウジアラビアにゴール前25mの位置で直接FKを与えると、途中出場のMFキレイリのシュートが枠内を襲う。しかしこれは小島がファインセーブでしのいだ。

 延長後半もスコアが動かないまま、勝敗の行方はPK戦へとゆだねられた。

 PK戦で先行となった日本は、チームスタッフを含めた全員で円陣を組んで気持ちを一丸にした。1人目・MF坂井大将(大分)。2人目・堂安、3人目・遠藤、4人目・中山雄太(柏)と連続で成功させた。対するサウジも3人連続で決めたが、4人目が枠を大きく外す。決めれば勝利となる日本の5人目のキッカーはエースの小川。これをしっかりと決めて、日本がついに初優勝を遂げた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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