浦和スコルジャ監督、ACL決勝も「メンバー変えずに」 現状のベスト布陣に「かなり満足」

浦和を率いるマチェイ・スコルジャ監督【画像:FOOTBALL ZONE編集部】
浦和を率いるマチェイ・スコルジャ監督【画像:FOOTBALL ZONE編集部】

定例のオンライン会見を実施、約1か月後に迫ったACL決勝に言及

 J1浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は3月29日のトレーニング後に定例のオンライン会見を実施。約1か月後に迫ったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝が念頭にある状況で「メンバーもできるだけベストメンバーを変えずにいきたい。現時点であまり実験的なことはしたくない」と、まずはその大きな目標からの逆算で考えていることを明かした。

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 浦和はリカルド・ロドリゲス監督が率いた昨季にACLのグループステージと東地区の決勝トーナメントを突破。秋春制へ変更する過渡期にある大会で、決勝戦のみスコルジャ監督が就任した今季に入ってからアル・ヒラル(サウジアラビア)と4月29日にアウェー、5月6日にホームで戦うゲームが待っている。

 スコルジャ監督はこれまで、リーグ戦であまり大幅なメンバー変更を行わずに戦ってきた。特にダブルボランチは公式戦7試合のうち6試合でMF岩尾憲とMF伊藤敦樹がスタメンを組んでいる。指揮官はその起用について「憲や敦樹のパフォーマンスにかなり満足している。ACLの決勝まではできるだけこの2人一緒にプレーさせる時間を長くしたい。アル・ヒラルとの決勝までに1か月ほど、そのように一緒にプレーさせることで連係を深められるだろう。メンバーもできるだけベストメンバーを変えずにいきたい。現時点であまり実験的なことはしたくない」と、その意図を話した。

 開幕2連敗でスタートした浦和だが、リーグ戦では3連勝中。ルヴァンカップでは2引き分けと、公式戦5試合無敗が続いている。しかし、26日のルヴァン杯の清水エスパルス戦では優勢な前半に1ゴールのみだったことが響いて後半に追い付かれて引き分け。7試合で6得点と全体的に得点力が課題になっている。

 指揮官は「選手たちへのフィードバックでは、清水戦では大きな教訓を得たと話した。いい立ち上がりからチャンスを作り、試合をコントロールして得点もできた。しかし、その後に失点してより難しい流れになった。点を取ったら、2点目を取りにいかないといけない。2点目を取ることで結果を決定付けることができる。その追加点を取るハングリーさが必要だと言っている」と話す。そして、新戦力として期待されるギニア代表FWホセ・カンテについては「公式戦にはかなり近づいている。フルで練習に参加しているので、近くお見せできると思います」と状況を明かした。

31日にアウェーで対戦する柏を警戒「セットプレーがかなりいい」

 浦和は31日にアウェーで柏レイソルと対戦する。ここまで未勝利と苦しむ相手だが、「レイソルはセットプレーがかなりいい。直近の試合ではフロートとサビオのコンビネーションが良かった」と警戒ポイントを指摘。そして「キックオフから終了までまとまったチームとして戦いたい。しっかりゲームをコントロールしたい。攻撃では勇敢な判断をしながらプレーしてもらいたい。全員が認識している決定力も改善したい」と話している。

 約1か月後に迫った3回目のアジア制覇を目指すファイナルを見据え、スコルジャ監督は堅実なチーム作りをしている。まずはコアメンバーを固めている浦和は、2017年4月以来となるリーグ戦4連勝を狙って柏に乗り込むことになる。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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