チェルシー、昨季200億円近い損失を計上 プレミア制裁の危機回避へ…最低7選手を放出か

チェルシーに”大リストラ”の可能性【写真:ロイター】
チェルシーに”大リストラ”の可能性【写真:ロイター】

2021-22シーズンの決算を発表し、損失が194億円を上回ることを発表

 イングランド1部チェルシーは、新オーナーのトッド・ベーリー氏が就任してから、巨額を投じて数多くの選手を獲得してきた。そうしたなかで、2021-22シーズンの決算が発表されて、200億円に近い損失が明らかになった。そのため、今夏の移籍市場では、その影響を受ける可能性が高く、英紙「デイリー・ミラー」は「プレミアリーグのルールを守るために、トップチームの7人のスター選手を切る」と報じている。

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 チェルシーは2021-22シーズンの決算を発表し、損失が1億2000万ポンド(約194億円)を上回ることを発表した。クラブは「異常な出費と収益の損失」と、前オーナーのロマン・アブラモビッチ氏の体制時に受けた制裁による影響が大きいとしている。

 2020-21シーズンにも1億5340万ポンド(約250億円)の損失を発表していたチェルシーだが、プレミアリーグにおける財政面の規定を破ることになれば、クラブは制裁を受けることになり、勝ち点はく奪、罰金、さらに補強禁止処分を下される可能性がある。これを避けるためには、選手を売却して資金を得なければならない。

 今冬の移籍市場でも8人もの選手を獲得したチェルシーだが、プレミアリーグでは10位と低迷しており、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得は絶望的な状況だ。このままいけば、リーグ戦の賞金、さらにCL出場によって得られる放映権なども入らないため、来季の予算は厳しいものになることが確実とされている。

 売却対象となっている選手として挙げられたのは、元ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤン、契約が残り1年となるイングランド代表MFメイソン・マウント、同じくイングランド代表MFコナー・ギャラガー、モロッコ代表FWハキム・ツィエク、アメリカ代表FWクリスティアン・プリシッチ、さらにイングランド人DFトレヴォ・チャロバー、イングランド代表MFルベン・ロフタス=チークの7名となっている。

 クラブは、「UEFAとプレミアリーグの財政規制を遵守し続ける」と声明を発表しているため、ここに名前の挙がっている選手以外にも、放出する選手が出てくるかもしれない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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