「余計にいろいろ考えてしまう」 試合終盤の“森保メモ”に日本代表OBが見解「珍しい光景」

日本代表を率いる森保監督【写真:ロイター】
日本代表を率いる森保監督【写真:ロイター】

【専門家の目|栗原勇蔵】メモには「タケ」「リツ」など選手名と配置が明記

 森保一監督率いる日本代表は3月28日、コロンビア代表とヨドコウ桜スタジアムで国際親善試合を行い、開始早々にMF三笘薫(ブライトン)のゴールで先制するも1-2と逆転負けを喫した。後半途中、日本が交代カードを切った際に“森保メモ”がピッチ内の選手に手渡され、「初めて見た」という元日本代表DF栗原勇蔵氏も「逆にいろいろ考えてしまうんじゃないか」と見解を述べた。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)
   ◇   ◇   ◇  

 試合は前半3分、前線でFW町野修斗(湘南ベルマーレ)がボールをキープし、パスを受けたMF守田英正(スポルティング)のクロスからファーサイドから走り込んだ三笘が圧巻のヘディングシュートを決めて日本が先制した。

 しかし前半33分、コロンビアがサイドを崩して最後はFWジョン・ハデル・ドゥランが同点弾。さらに後半16分、相手FWラファエル・サントス・ボレに強烈なオーバーヘッド弾を浴びて日本は逆転された。

 後半32分に日本が交代カードを切り、守田に代えてFW浅野拓磨(ボーフム)を投入。その際、浅野からMF遠藤航(シュツットガルト)にメモが手渡され、ピッチ内の選手たちも確認するシーンが見られた。

「タケ」「リツ」「ユキ」など選手名とともに配置が描かれていたのが、遠藤が手にしていたメモからも確認できる。2002年から18年間、横浜F・マリノス一筋でプレーした元日本代表DF栗原氏は、「選手にメモを手渡して(ピッチの)中で見るなんて初めて見ました」と元選手の目から見ても驚きはあったようだ。

「スタートのメモを入れといてみたいのはあっても、試合中にメモが選手に手渡されて、ピッチ内で集まるというのは、珍しい光景だと思います。自分があの立場だったら、焦りはしないけど、負けてる時間帯でもあったので、メモに書かれたら余計にいろいろ考えてしまうんではないかと思いました。緻密な戦術に関してならまだしも、フォーメーションを変えて、この選手はどのポジションへという内容なら、口頭で伝えても問題なかったのかなと率直に感じました」

 いずれにしても、森保監督が戦況に応じて、配置を変えようとしていたのは間違いないようだ。

栗原勇蔵

くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング