2度のシミュレーション取り消し→PKの珍事に選手も困惑? ドイツで起こった”最も奇妙なゲーム”に脚光「ネタじゃんw」
VAR介入の末、レバークーゼンFWアドリが2度のPK獲得
現地時間3月19日に行われたドイツ1部・ブンデスリーガの第25節で、首位バイエルン・ミュンヘンを相手に2-1の金星を挙げたレバークーゼン。ペナルティーキック(PK)からレバークーゼンの2得点は生まれたが、両方ともシミュレーション判定からファウル認定へと変更されるという珍しいシーンとなっている。
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首位バイエルンとの大一番に挑んだレバークーゼンだったが、前半22分に相手に先制を許してしまう。それでもエンド変わった後半8分、自陣で奪ったボールを運びカウンターを仕掛けると、ラストパスはFWアミン・アドリの元へ。ここでペナルティーエリア(PA)内でバイエルンDFベンジャマン・パバールと接触し倒れるも、主審はアドリに対しシミュレーションで警告を与えている。
しかし実際にはアドリの右足かかとがパバールに踏まれており、本人も脱げた靴を地面に叩きつけ不満を露わに。その後ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入。オンフィールドレビュー(主審が直接映像を確認すること)の結果、パバールのファウルを認めレバークーゼンがPKを獲得し、アドリへのイエローカードは取り消された。
このPKをMFエセキエル・パラシオスが決めて同点に追いつくと、同28分に再びアドリに似たような展開が起こる。左サイドで相手の裏を取ったアドリに対し、PA内でDFダヨ・ウパメカノがスライディングタックル。このプレーでアドリが倒れるも、主審はアドリに対しシミュレーションでまたもイエローカードを提示した。
PKに関する事象としてこちらの場面もVARの確認が入る。オンフィールドレビューの末ウパメカノの足がアドリに接触していたとしてイエローカードが再度取り消しとなり、レバークーゼンに2度目のPKが与えられた。
2回目のPKもパラシオスが沈め逆転に成功したレバークーゼンがバイエルンに勝利。レバークーゼンはリーグ9位から8位に浮上した一方、バイエルンは追随していたボルシア・ドルトムントに首位を明け渡す結果となった。
イエローカード取り消しでは、主審とアドリが握手で和解をするシーンも。米スポーツ専門局「ESPN」公式ツイッターではその瞬間を報じ「同じ試合でダイブとみなされ2枚のイエローカードをもらったが、主審がVARに相談した結果、2枚とも覆りPKに変更された。両方とも面白い場面」と事象を紹介した。
この珍しい一連の流れにファンも「ネタじゃんw」「最も奇妙なゲーム」「※退場してません」「VARが優れている理由」とさまざまな反応を見せている。また、レバークーゼン公式ツイッターでは、アドリの両手にイエローカード2枚を加工で持たせた“画像”もアップ。ファンの爆笑をさらっていた。